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8月9日
まるで初夏の雪 "ポプラの綿毛"大量 コーヒーに… どこにでも侵入 冗談が過ぎる陰謀説も
公園に積もったトーポリの綿毛
「公園に積もったトーポリの綿毛」

 吹雪のように視界を遮り、はれるとあたりに雪のようなものが積もっています。手にとるとふわふら…。これはポプラの一種「トーポリ」の綿毛で、モスクワの初夏を告げるように毎年6月、街じゅうを漂います。今年は天候不順の影響で、7月まで続きました。


トーポリの綿毛を手にとるとふわふわ
「トーポリの綿毛を手にとるとふわふわ」

 モスクワ市によりますと、トーポリの数は、現在登録されているものだけでも約46万本。雪のように積もった大量の綿毛を、初めは神秘的に感じましたが、次第にうっとうしくなりました。顔や髪ばかりか、体中にまとわりつき、とにかくかゆい。酔っぱらってシャワーを浴びずに寝ると、布団は綿毛だらけです。どこにでも入り込むので掃除も一苦労。コーヒーに浮かんだ綿毛を見るとげんなりします。モスクワ市民にとってもやっかい者。地元メディアによりますと、綿毛は非常に燃えやすく、2000年代には車のエンジンに入った綿毛で、車両火災が相次ぎました。今は車の性能も向上し、ないようですが。 


 トーポリは第2次大戦後から盛んに植えられました。成長が早く、安かったためと言われています。モスクワ市民はうんざりしている一方、トーポリにまつわる話が大好き。ロシアメディアも毎シーズン、埋もれていた逸話を探し出します。今年は「スタリーンが綿毛を集め、爆弾を作ろうしていた」という報道がありました。そして、市井では冗談が過ぎるこんな小話も。

「旧ソ連が戦後『街路樹は何がいいか』とアメリカにたずねると、『ポプラが安くて手間もかからない』とすすめられ植えた。ロシア人が綿毛で苦しんでいるのは、アメリカの陰謀だ」

アメリカへの見方がうかがえます。
 
 

喜多 真哉(きた しんや)
バレエ、ウォッカ、マトリョーシカ、極寒、無愛想、プーチン大統領、北方領土問題…。紋切り型のロシア・イメージがあふれる中、2017年2月からロシアの首都・モスクワで暮らすどさんこ特派員が、その素顔をつづります。

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