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"きびだんご"会社が洋スイーツを 北海道新幹線開業1年へ 駅のまち"知名度上昇"作戦

2017年3月23日19:19
 北海道新幹線が開業して、あと3日で1年の節目を迎えます。開業を機に、地元や周辺の特産品を使った、新たな名物が誕生するなどの変化が生まれています。新幹線で変わった、地元の意識と活性化策とは。

 北海道新幹線、新函館北斗駅にあるアンテナショップ「ほっとマルシェおがーる」。

 北海道定番の土産が並ぶなか、売り場の一角には見慣れない商品が…。

 "タルト・オ・ポムほおずり"

 函館市の隣、七飯町で作られたリンゴのタルトです。

 天狗堂宝船 千葉仁社長:「(リンゴと言えば)余市産や仁木産が第一にくると思う」

 実は七飯町は、1869年に、日本で初めて西洋リンゴが栽培されたまちです。町内では強い酸味と香りが特徴の「ほおずり」という品種がありますが…。

 天狗堂宝船 千葉仁社長:「(地元の)素材を全面に活用したスイーツ。七飯町では、これまでなかった」

 そこに目を付けたのが、和菓子の「きびだんご」で有名な「天狗堂宝船」の千葉社長。新幹線開業をきっかけに、自慢のリンゴを全国に売り込みたいと考えました。

 天狗堂宝船 千葉仁社長:「"きびだんご"が中心の会社。リンゴの加工は素人」

 異業種が挑戦する、スイーツ作り。札幌市のパティシエにアドバイスをもらいながら、1年半の試行錯誤を重ね、2016年6月に完成しました。

 これまでに約2000個が売れたということで、今後はさらに地元客にも愛される商品を目指したいとしています。

 天狗堂宝船 千葉仁社長:「工場直送。地元密着で発信。新たに取り組んでいる」

 一方、新函館北斗駅のある北斗市。開業前から、町が懸念していたある課題が…。

 北斗市役所 出口一美さん:「土産が少ない。まちの名前も知られていない」

 北斗市の基幹産業は、農業や漁業。一方で観光客を呼び込むには、まちの知名度は低く、北斗市は危機感を抱いています。

 北斗市役所 出口一美さん:「地域資源を生かした、お土産を考えてもらえれば」

 2016年度から、お土産の開発に最大20万円を補助する制度を導入し、お菓子やグッズなど15個の商品が新たに誕生したのです。地元でケーキ屋を営む濱田さんも制度を利用した1人です。

 igrek 浜田由紀子さん:「(新幹線開業までは)北斗市という意識はなかった。(新幹線で観光客が)来てくれる。(地元を)発信できないのは、もったいないと」

 新幹線開業で、地元への意識が大きく変わった濱田さん。2016年12月に、北海道道南地方のブランド米「ふっくりんこ」の米粉を使った焼き菓子「ぼっこ」を作りました。外はカリっと焼き上げ、中はコメのモチモチ感を楽しめることが特徴で、人気を集めています。

 地元の人:「東京の人に(土産を渡すのに)北斗市の土産がなかった。助かります」

 igrek 浜田由紀子さん:「他業種の人と(制度を通じ)仲良くなれた。(新たに)何かできないかと、進み始めている」

 地元の意識を変え、地域の魅力を高める原動力となった新幹線。さらなる活性化に向けて、期待は高まっています。

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