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ミサイル発射を「気付けない」 "情報弱者" 対策追いつかず 放置されるの? 北海道札幌市

2017年9月7日19:11
 北朝鮮情勢の緊張が高まる中、再びミサイル発射の可能性が指摘されています。発射を伝える緊急速報メールの音が、まだ耳に残っていますが、そのメールが届かなかった人もいます。

 いざという時に、どうやって情報を伝えるか、課題が見えてきました。

 北海道中に緊張が走ったあの朝、札幌市で一人暮らしの男性は…。

 一人暮らしの上野英博さん(68):「災害の時は鳴ったけど、今回は鳴らなかった」

 札幌市厚別区で、年金生活をする上野英博さん(68)。

 2012年ごろから使っている、プリペイド式の携帯電話は、鳴りませんでした。

 緊急地震速報の設定は…。

 上野さん:「設定、受信するになっている。鳴ると思うんだけど、おかしいんだよね。我々の年代になると、スマホをうまく使えない。(町内会の)会合に出た時も、何人か知らなかった人がいた」

 携帯電話のメールの設定に、原因がありそうですが、設定の確認方法もわかりません。

 あの日は、たまたまテレビで気付きましたが、いま考えていることは…。

 上野さん:「9月9日は、なるべくラジオ、テレビは、つけておこうと」

 携帯が鳴らなかったのは、福祉施設でも。

 札幌市白石区の、特別養護老人ホームとショートステイなどを併設する施設では…。

 菊水こまちの郷 神謙一郎 施設長:「宿泊していた3人のうち1人が携帯を持っていたが、警報音は鳴らなかった」

 特別養護老人ホームの入居者は携帯電話を持っておらず、当日アラームが鳴ったのは、1人の職員の電話だけでした。状況を見守るしかなかったといいます。

 神謙一郎 施設長:「特に変化がなかったので、そのまま過ごしていただいた」

 この施設では、地震や水害の際のマニュアルはありますが、ミサイルに備えたものはありません。

 特養に入居する29人は、介護度が重く、対処にも限界があるといいます。

 神謙一郎 施設長:「自分で歩ける方は、ほとんどいないので、すぐ動いて協力してと言っても、すぐには動けないのが現実です」

 しかし、来たるべき時に備え、施設側も新たな段階に…。

 神謙一郎 施設長:「時間に応じて、食堂に一時避難をしてもらうか、部屋でいてもらうか、検討しないとならない」

 一方、街ではこんな声も…。

 札幌市民:「携帯を持っていない人には伝わらない。サイレンを鳴らすとか、全員に伝わる方法を、考えてほしい」

 札幌市には、サイレン含む防災無線がありません。

 札幌市の危機対策課によると、1.住宅の気密性が高く、音が伝わりにくい。2.札幌をカバーするスピーカー設置には、範囲が広く、莫大な予算が必要。などと答えています。

 ちなみに、総務省によると、全国の政令指定都市で、防災無線がないのは、札幌市と横浜市、京都市、福岡市の4市ということです。

 そこで、札幌市では、万が一のときに、自動的に作動する、「防災ラジオ」の導入が検討されているということです。

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