幻想的で神秘的かつ官能的でダイナミック…アロイーズが遺した作品を見る時、私達は、その迫力に圧倒されます。専門の美術教育を受けずして、その衝動のままに描かれた「アール・ブリュット(仏語。英語ではアウトサイダーアート)」の画家アロイーズの、旭川で開かれている展示会をご紹介します。
ひとくちメモ&取材裏話
「作家としての意識がない」
「作品と思って描いていないので、紙の表裏関係なく描く」
アロイーズは、とても厳格なキリスト教徒であり、つつましい性格の女性だったので、生前(1964年に死去)にスイス・ローザンヌでささやかな展示会が開かれ、たくさんの人に賞賛された時に、「自分の絵が上手だからではなく、その絵を入れた額を作った人の腕が上手なのよ」とおっしゃったそうです。病気を発症する前におちた熱烈な恋愛へのその思いをダイナミックに描き続けたアロイーズ。作品という意識がないために、広告の紙や包装紙など、画材やペンを選ばす、表裏も意識せずに描いたそうです。そのため、今回の展示会では表裏両方が見えるよう、アクリルの板にはさみ、空中に浮かすように展示されています。
その作品の魅力は統合失調症という病であるかどうかなど飛び越えて、私達の目と心を刺激します。ぜひ、旭川にご覧になりに行ってみて下さい。
アール・ブリュット「アロイーズ展」来年2010年1月14日まで
会場:北海道立旭川美術館(旭川市常磐公園内)
問い合わせ:0166-29-3836
NPO法人ラポラポラのHPに詳しく!→http://lapolapola.com/