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11人死亡火災から1年 若者と共に…地域ぐるみで支えあう高齢者の暮らし 北海道

2019年1月31日20:00
 孤立しがちな高齢者。それが大きな事故につながることが少なくありません。 そんな高齢者の暮らしを地域ぐるみで支えようという取り組みがあります。"超高齢社会"での暮らし方の一つのヒントとなりそうです。

 「おはようございます。雪、降っちゃいましたね」「お父さんね、この間の雪でこけてあばら打って」「大丈夫?病院行ったの?」「行ってきたの。何ともないけど、打ち身なの」「大変ですね。大事にしてください」

 北海道釧路町の町営住宅、遠矢団地です。毎朝、併設された福祉施設の職員が高齢者が住む部屋を安否確認に訪れます。

 入居者:「何かあったら相談してくれるし、毎日来てくれるから助かるよ」「おかげさまで一人暮らしだから何かあった場合には相談したり、いろんなことで助けて頂いている」

 3階建てのこちらの団地、1階部分には高齢者が住み、2階以上には子育て世代など様々な世代が入居しています。

 家賃は収入により異なり2万円から3万円ほど。現在2棟で38世帯が暮らしています。

 「いただきます」

 1階に住む柳澤忠男さんと妻の桂子さんです。年金暮らしの夫妻の収入は月約30万円。忠男さんの耳が遠くなり有料老人ホームへの入居も考えましたが断念しました。

 柳澤桂子さん(79):「お金がやっぱり高いから入れない。私はお父さん亡くなったら私一人の年金では入れないわ」

 2LDKの部屋は、車椅子にも対応できるバリアフリーです。

 「ここが寝床です。頭の所にボタンがみんなあって、押したら消防にもセンターにもいくトイレもお風呂もみんなついてる」

 3階に住む親子がやって来ました。

 「こんにちは柳澤さん」「あら」「どうも!はい、何ていうの?」「こんにちは」「はい、新聞です」「幼稚園いってきたの?」「ここちゃん、そういえばこの間の新年会でもらったお菓子あるわ」「この間ね、夢のきの新年会あったの」「ありがとう」

 日々の暮らしの中で、若い世代と触れ合えることが、とても心強いのだと言います。

 「ゴミ拾いだとか草取りだとかそういう時に子どもたちも一緒に一生懸命やってくれて。私たち、年だから若い子たちがやってくれるしね、じいちゃん、ばあちゃんとか言ってくれるしね、ありがたいですよ」「お互いに老人も若い人も一体になっていろんな交流とかいろんな行事ができる。非常にいいと思う」

 20代から90代までの幅広い層の入居者が参加し、新年会やクリスマス会などのイベントも行われています。若い世代はこのような暮らしをどう感じているのでしょうか?共働きで4人の子どもを育てる山内さん夫婦です。

 山内慎志さん(35):「急に何かあってどうしようって時でも軽く面倒みるとか子守とかだったら気軽にみてくれるし、逆に気軽に声もかけられるんで何かあったら助け合う感じはある。年配の人で壁に寄りかかっていたらしいんです。そして、すぐどうしたのって助けることにもつながって最初は面倒くさいけど安いからいいかなって気持ちだったけど、行事やって仲良くもなれるし、助け合えるし今となっては入ってよかったと思う」

 かつては普通だった大家族や強い繋がりの地域共同体を思い起こさせます。新たな高齢者の住み方と専門家も注目しています。

 ロングライフサポート 清原晃代表理事:「有料老人ホームは24時間スタッフがつく見守りがついた施設。そうじゃない施設は見守り機能がない。地域の中でそういう方々を見守っていく仕組みをどう作っていくのか同時並行してされていかないとだめだと思う」

 地域ぐるみで高齢者の暮らしを支える仕組みが、これからますます必要になりそうです。

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