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「やっと日常が戻ってきた感じ」胆振東部地震で被災 北広島市の理容室 "待ちに待った"再開の日 北海道

2019年3月11日20:00
 2018年9月の胆振東部地震で地盤沈下の被害を受けた北広島市の理容室が、3月10日、約半年ぶりに営業を再開しました。建物の全壊から店の再開へ…。経営者夫婦の思いに迫ります。

 北広島市大曲並木地区。去年9月の地震では震度5弱の揺れで住宅が傾き、道路が陥没。住宅17棟が全壊し、約300棟に被害が出ました。

 この地区で理容室を営む、竹内明広さんと友香さん。

 夫婦で歩むこと33年。自宅兼理容室も地盤沈下の影響で全壊、約2か月にわたる避難所生活を余儀なくされました。

 竹内明広さん:「仮設の生活はこんなに大変なのかと不安もあるが、冷静に考えながら、理容店の再開に向けて頑張りたい」

 長い避難生活の末、自宅の向かいにある、半壊した実家に戻り生活を再開した竹内さん。

 市が店舗があった場所の宅地復旧をあきらめ、緑地化の方針を示す中、竹内さんは年明けを前に"ある決断"をしていました。

 竹内明広さん:「この図面でOKが出ればこの図面で発注して、一応2月かな?工事始まるのは。2月になっちゃう」

 竹内友香さん:「(市の)今後の方針が決まっても何年もかかる。であればやるしかないのかな。お客さんも待っている」

 年が明け竹内さん夫婦は自宅の向かいにある半壊した実家の一階部分を改装し、店の再開準備を進めました。

 竹内明広さん:「本当ならもっと早くやりたかった。結局、(市の方針を)待っていても新天地もない、ここを復活するわけでもない、選択肢としては、ここ(実家)でやるより仕方ない。店と家は分けるという選択肢しかなかった」

 竹内友香さん:「最初は店舗付きで考えていたが、いっこうに前に話が進まないので…思い切って切り離して」

 結局かねてから希望していた、店舗兼住宅での再開はかないませんでした。

 竹内友香さん:「手放しで喜べない部分はありますよね。(店を)再開できる部分はうれしいですし、この場所でできることもうれしい」

 そして迎えた再開の日…。

 川上涼輔アナウンサー:「近隣住民が待ち望んでいた理容室が再開しました」

 竹内明広さん:「皆さんの温かさと励ましの言葉で何とかここまで来れて、本当にありがとうございますとしか言いようがないので、精いっぱい頑張らせていただきます」

 常連:「北広島高校の教え子だからね。大変な苦労してね。(再開)おめでとう」「開店するというからずっと待っていた。髪が伸びてしまってすごいんだよ。」

 お昼を過ぎてもとだえることなく、店を訪れる常連さんの姿がありました…。

 竹内友香さん:「今日お客さんとまたいつも通りにお話ができてすごく楽しいです。うれしいです。本当に良かった」

 竹内明広さん:「きょうオープンしてお客様の髪を切れたことで今までの大変さが吹っ飛びました。やっと日常が戻ってきた感じですね」

 突如襲った地震から半年…。竹内さん夫婦は小さな一歩を踏み出しました。

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