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北海道新幹線 ついに3時間台突入も…乗客減少に98億の赤字 開業から3年 浮かんだ課題

2019年3月26日19:10
 開業から3月26日で丸3年を迎えた北海道新幹線。3月16日にスタートした新ダイヤでは、東京~新函館北斗間で一部の便の所要時間がついに3時間台に突入しました。

 2030年度末の札幌延伸に向けて着々と準備が進む一方、開業3年で見えてきた新たな課題も浮き彫りとなっています。

 水上孝一郎記者:「今、4時間の壁を切った北海道新幹線はやぶさ5号が到着しました」

 2016年3月26日に開業した北海道新幹線。東京と新函館北斗間はついに3時間台で結ばれるようになりました。

 しかし乗車人数は開業時より1500人も減少、昨年度の赤字は98億円に達しました。何が原因なのでしょうか。

 乗客:「値段は結構気になりますね」

 北海道新幹線の東京~新函館北斗間の運賃は普通車で約2万3000円。

 一方、航空機は所要時間が短いうえに早めに予約すれば格安便に乗ることも可能。

 冬場の欠航が多い航空機を避け新幹線に乗るという人もいますが、割引運賃では大きな差をつけられています。

 水上孝一郎記者:「開業当初は、盛り上がりをみせた新函館北斗駅ですが、現在は少しさびしい雰囲気が漂っています」

 駅前の4割以上が空き地となっている新函館北斗駅。

 市が、商業地として区画整理を進めましたが、1万平方メートルを超える大規模店の出店が規制されているせいかごらんのように人影もまばらです。

 駅ビルにある商業施設「ほっくる」。この日は、北斗市の公式キャラ・ずーしーほっきーも駆け付け、新幹線開業3周年をみんなで祝いました。

 しかしオープン時、18あったテナントは、いまでは10店舗まで減ってしまいました。

 北斗市民:「トラピスト修道院とか良い所がたくさんあるので、北海道の玄関口としてアピールしてほしい」「函館の方や七飯の方や森の方とか皆が集まれるようなショッピングモールができてほしい」

 新幹線の乗客だけでなく周辺の町からいかに人を集めるか。新たな起爆剤を求める声が高まっています。

 一方の函館市。

 新函館北斗駅とは在来線で結ばれ新幹線開業以来、年間500万以上の観光客が訪れてホテルの建設ラッシュが進んでいます。

 しかし、そんな函館市民にも一抹の不安があるようです。

 朝市の店員:「函館は五稜郭と函館山ぐらいしかない。札幌延伸はこっちに人が寄らなくなるのでは…という懸念がある」

 新幹線が札幌延伸すると本州からの観光客は函館を素通りするのでしょうか?

 函館大学商学部商学科 大橋美幸准教授:「今でさえ、函館と札幌を周遊して帰る方が多い。札幌延伸で、観光客が多く来れば、函館も潤うかなと思っています。函館に一度来てもらって、2回目からは周りの地域を回ってもらうってことを官民一緒に作っていくべきだと思いますね」

 JRは2030年度末にも札幌延伸を実現し、札幌と新函館北斗を1時間以内で結ぶとしています。

 それまで、いかに新幹線の赤字を減らすことができるのか、知恵と努力が求められています。

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