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函館スルメイカ漁 今年初水揚げで"ご祝儀相場"も…依然不漁 暮らしに思わぬ影響 北海道

2019年6月3日20:00
 UHB「みんテレ」内で北海道の旬な話題を分かりやすく掘り下げてお伝えしている「ほぼ日刊八木タイムス」。

 今回のテーマは「函館でイカ初水揚げ 続く不漁…暮らしに影響も」です。

 6月1日、スルメイカ漁が解禁され、函館市で初水揚げされました。 しかしここ数年不漁が続いていますが、今年は一体どうなのか?

 不漁による暮らしへの思わぬ影響をお伝えします。

 ◆函館市で初水揚げ 去年と比べると…
 2019年の初水揚げ量は約1.4トンと、深刻な不漁だった2018年並みに。

 大きさが13~16センチと、平均より小ぶりに。

 3日行われた初競りでは高いものでキロ当たり5200円。去年より900円高い値が付き、ご祝儀相場となりました。

 気になる初小売値ですが…函館市民の"台所"はこだて自由市場では3杯1000円。安い時には6杯1000円ほどなので2倍ほどの差があります。

 この値段はご祝儀相場ということもあり、4日以降はやや落ち着くということです。

 ◆続く不漁…今年の予想は?
 函館水産物地方卸売市場のスルメイカの取り扱い高の推移を見ると、1999年度には4万4927トンありましたが、2018年度は7313トンと、約6分の1に。取引価格も1999年にはキロ当たり186円だったのが昨年度は630円と、3.4倍にまで跳ね上がりました。

 今年の予想も出ています。漁期始めは来遊が遅く、漁獲量は深刻な不漁だった去年並みの可能性が高いと言われています。

 理由は…函館水産試験所の漁獲調査によると、6日間でとれたイカがたった7匹、平均の銅の長さが13センチ、過去5年間の平均より2センチ小さい。

 原因は津軽海峡の水温にあるとされています。 イカは10℃以上の水温を好むといわれていますが、津軽海峡周辺では10℃以下。これがもう少し上がっていけば、イカも来やすい温度になりそうです。

 ◆続く不漁でこんな影響も
 おなじみの駄菓子「カットよっちゃん」は、去年6月までは1袋10グラム30円と、お手頃なおやつでしたが2018年6月、15グラムで50円と実質値上げ。また、当たるともう一袋もらえる「当たり付き」は、販売終了となりました。

 また、エースコックの「スーパーカップ大盛り イカ焼きそば」は今年3月末の生産分で販売終了となりました。イカの値上げが大きな理由だということです。

 ◆"イカの街"函館市では…
 苦肉の策を取っています。市では小型イカ釣り漁船に対し、出荷1回あたり1万円の補助金を出す燃料費補助制度を導入しようとしています。

 その背景には函館名物のいさり火と活イカを守るという思いがあります。

 水産加工会社でも模索が続いています。

 北斗市のソネ食品は高騰のイカに代わり、水揚げ量が全国で2位のブリを使った加工品を開発。現在は学校給食用のブリのふりかけを開発中です。

 トラウトサーモンの養殖が可能かどうかを、函館市が調査・研究に乗り出していて、今後新たな産業にしていこうという動きもあります。背景にはイカ不漁や漁業者減少対策があります。

 港町・函館、ここが踏ん張りどころかもしれません。皆さんも食べて応援しましょう。

 (UHB『みんテレ』内6月3日放送「ほぼ日刊八木タイムス」より)

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