北海道ニュース UHB | UHB 北海道文化放送

生かせなかった"3回の通告" 札幌2歳女児衰弱死 児童相談所 面会できないまま死亡

2019年6月7日19:40
 札幌市の2歳女児衰弱死事件について、これまでの児童相談所と警察の対応をまとめました。

 児童相談所に最初に第三者から通告があったのは2018年9月28日でした。「託児所に預けっぱなしで、育児放棄が疑われる」というものでした。この時は職員が面会しましたが「虐待はない」と判断しました。

 2回目の通告は今年4月5日「子どもの泣き叫ぶ声がする」と。この後接触を試みましたが、面会はできませんでした。

 5月12日には警察に「子どもの泣き声がする」と110番通報があり駆け付けましたが、確認はできませんでした。

 翌13日に警察は、児童相談所に「虐待の疑いあり」と通告します。これが3度目の通告でした。

 5月15日に警察が面会し、あざを確認しますが、虐待が心配される状況ではないと判断。

 この時池田莉菜容疑者(21)が、「詩梨(ことり)ちゃんがよく泣くので悩んでいる」と話しました。これらのことを警察が児童相談所に報告します。

 それを受け児童相談所は5月17日と22日に電話をしますが、応答はありませんでした。 6月4日、自宅に訪問しましたが不在。その翌日、詩梨ちゃんは亡くなりました。

 3度の通告が、生きなかったことになります。

 国のルールに「48時間ルール」というものがあります。児童相談所は虐待の通告を受けてから原則48時間以内に子どもと面会し、安全を確認しなければならないものです。

 また、面会できなかった場合には立ち入り検査を行い、必要に応じて警察の援助も要請出来ます。

 しかし今回、児童相談所は結果として4月5日の2回目の通告以来、一度も詩梨ちゃんに面会できないまま死に至ってしまいました。

 札幌市の児童相談所職員は、1人当たり百数十件の相談を担当しているといいますが、再び悲劇を繰り返すことがあってはなりません。

直近のニュース