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色丹島で進む開発を記者リポート 鈴木知事が安倍首相に領土問題解決を要請 北海道

2019年6月7日19:38
 6月29日に予定されている日露首脳会談を前に、鈴木直道知事は7日、安倍首相と会談し、北方領土問題の早期解決を求めました。

 交渉の結果が注目される中、北方領土では、ロシアの開発が急ピッチで進められています。

 7日午後、鈴木知事は元島民らでつくる団体の理事長らと官邸を訪れ、安倍総理に北方領土問題の早期解決を求める要望書を手渡しました。

 また、丸山穂高衆院議員の戦争発言などの一連の言動についても、ロシアとの交流事業に影響を与えかねないという、道内関係者の懸念を伝えたということです。

 鈴木知事が安倍総理と面会するのは知事就任後、初めてです。

 北海道 鈴木直道知事:「(総理からは)皆さんの思いをしっかり受け取めて今月29日に予定されているG20における首脳会談で全力で取り組んでいきたいというお話がありました。

 歴代政権が目指した4島一括返還から一転、2018年11月、色丹島と、歯舞群島の、二島先行返還へと、交渉の舵をきった安倍総理。

 しかし、現地色丹島の現状は…

 本田資記者:「(色丹島の)あなま港の近くに来ています。あちらの壁画には「シコタンはロシアのはじまり」という文字が書かれています」

 港近くには先月完成したという、島がロシア領であると主張するような壁画がありました。

 現在、約3000人のロシア人が暮らす色丹島。 5月25日から2日間、元島民ら65人のビザなし訪問団が現地を訪れました。

 こちらは7月中旬に稼働開始が予定されているロシア企業の水産加工場です。

 ドイツなどから輸入した最新鋭の設備が設置され1日900トンの加工品が生産されるという、大規模な工場です。

 さらに島内では現在、もう1つ別の水産加工場の建設も進められているといいます。

 こうした開発に伴い、島の人口は増加しています。

 2010年に完成した定員70人の幼稚園のすぐ横には、2018年に新たに定員110人の幼稚園がつくられました。いずれもほぼ満員だといいます。

 進む開発と人口の増加。島の人口が増えれば増えるほど、返還交渉の難しさは増していきます。

 6月29日に大阪で予定されている26回目の首脳会談。

 しかし、プーチン大統領は6日も日本とアメリカの軍事協力関係に懸念を示す発言をしていて、交渉はさらなる長期化が避けられない状況です。

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