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『朝焼けは雨、夕焼けは晴れ』ってなんで?

2019年6月26日20:00
 「あ~、きれいな夕焼けだ!あすも晴れるかな~? 」

 夕方、あかね色に染まった空を見ると、ふと思う方も多いのではないでしょうか?

 『夕焼けは晴れ』は天気のことわざの中でも代表的なもので、まだ現在のような天気予報がなかったころに見つけ出された経験則ですが、実はこのことわざには科学的な裏付けがちゃんとあるんです。

 夕焼けが見えるということは、日没の方角である西の空がよく晴れていることになります。日本を含む温帯の地域では、天気は西から東へと変化することが多いため、翌日は西の晴れエリアがやってきて晴れやすいんですね。

 『夕焼けは晴れ』に関連して、『朝焼けは雨』ということわざもあります。このことわざの理由も『夕焼けは晴れ』の応用で考えることができます。

 日の出の方角である東の空がよく晴れているということは、晴れをもたらす高気圧が東へ離れてしまったことを意味します。春や秋は高気圧と低気圧が交互にやってくることが多いため、次は低気圧が接近して天気が崩れると考えられるんです。

 ただ、このことわざが成り立つには条件があります。

 それは先ほど書いたように、"天気は西から東へと変化する"や"春や秋は高気圧と低気圧が交互にやってくる"ということ。夏や冬はこの理屈が当てはまりにくくなります。また、地形などローカルな現象の影響を受ける場合も、この限りではありません。

 条件つきとはいえ、気象衛星もアメダスもなかったころに空の様子の観察からこの法則を導き出したことは驚くべきことです。データが重要視される現代社会だからこそ、身の回りのちょっとしたことに気づける感性も大事にしたいものですね。

 (気象予報士 佐藤俊和)

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