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「想定していない」 同性婚訴訟 2回目の口頭弁論で国が反論 週末は支援団体のイベントも

2019年7月8日19:30
 同性婚を認めないのは憲法違反だとして全国の同性カップルが国を訴えた裁判。

 8日、第2回目の口頭弁論が札幌地裁で行われ、国側は「憲法は同性間の結婚を想定していない」などと反論しました。

 この裁判は同性同士の結婚が認められないのは憲法が保障する結婚の自由を侵害するなどとして、全国13の同性カップルが国に賠償を求めているもので、道内からも3組のカップルが原告になっています。

 8日、札幌地裁で開かれた二回目の口頭弁論で国側は、憲法24条では「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立する」と規定しているとしたうえで、「両性」とは「男女」を表すことは明らかだと指摘。同性間の結婚を想定していないと主張しました。

 これに対し原告側は、憲法24条が同性婚を想定していないということは「禁止」なのか「許容」なのか、国側に具体的に説明するよう求めました。

 原告:「"想定していなかった"という言葉だけで反論されてしまったのは悲しい」

 同性婚の合法化は欧米を中心に広がっていますが、今年5月には、台湾がアジアで初めて合法化に踏み切りました。

 LGBT性的少数者をめぐり世界的な変化が起きるなか、北海道でもLGBTを社会的にどう受け入れていくのか考えるイベントが6月、札幌市北区で開かれました。

 NQAPIA ゲイの当事者で弁護士 グレン・D・マグパンタイさん:「アメリカ、台湾他30か国で同性愛者が合法的に結婚できることになったことは素晴らしいことだが、問題として、親や家族の理解が得られないのなら、誰が結婚式に来るのでしょうか」

 札幌市を中心にLGBTを支援している団体「レインボーファミリー札幌」と、アメリカの支援団体「NQAPIA」が共同で開催したイベント「未来図を描こう」。

 LGBTの当事者だけでなくその家族や、教育関係者、LGBTをテーマに研究している高校生など約50人が参加しました。

 レズビアンの娘を持つ母親 アメリカ在住 矢部文さん:「異性愛者とは違う人間がこの社会に存在していること。お笑いや軽蔑の対象ではなく、家族の中にいるかもしれない」

 イベントでは「身近な人にLGBT当事者がいたらどう接するべきか」をテーマにグループディスカッションが行われ、様々な意見が交わされました。

 レズビアンの女性:「私たちにとっては生きている価値だったり命の問題なのに、当事者以外の人は趣味だと思っている面もあり、認識に差がある」

 参加した高校生:「カミングアウトをしてくれたことを自分のことを信頼してくれて言ってくれたことだから、その信頼を裏切らないで行動するべき」

 レインボーファミリー札幌 武藤義弘代表:「家族の事情は国が変わっても全世界共通。いろいろな国と情報を交換しながら取り組んでいきたい」

 同性婚をめぐる裁判が進むなか、LGBT当事者への理解をどう深めていけばいいのか、周囲の者たちの試行錯誤も続いています。

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