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灼熱の銀座に北海道の雪 まるで”天然クーラー” 東京五輪・暑さ対策の救世主に!?

2019年8月7日06:30
 連日、猛暑が続いていますが、思わずひんやりしてしまいそうなこちらの映像。3日、東京・銀座に突然大量の雪の山が出現し、道行く人を驚かせました。

 実はこの雪、すべて北海道から運ばれたものなんです。東京オリンピックに向けたある壮大なプロジェクトに密着しました。

 「冷たい」「気持ちいい」

 東京・銀座の歩行者天国に現れた大きな雪の塊。北海道の美唄市から届けられました。

 菅井貴子気象予報士:「銀座通りに置かれているのは北海道から運ばれた雪です。 この雪ですが、まるで天然のクーラーみたいなんですね。この涼を求めて、雪の周りに沢山の人が集まっています」

 重さが400キロほどの雪の塊12個が最高気温33.7℃、アスファルトの表面温度が60℃を超える炎天下の東京に並べられました。

 企画したのは、北海道の経済界や北大などが共同で作った「北海道雪氷桜プロジェクト実行委員会」です。

 雪は2019年3月、美唄市で採取したもので重さ800キロの雪を100個分保存しました。

 北海道雪氷桜プロジェクト 河合紀章副実行委員長:「今年8月3日にイベントが開催されるので、このイベントに持って行って実際に置いて実験する」

 今回の実験は猛暑の東京に大量の雪を持って行き、どれだけ冷却効果が得られるのか検証しようというものです。

 冷却効果が実証できれば、2020年に開かれる東京オリンピックの会場などに美唄の雪をおいてもらい、天然のクーラーとして活用してもらおうという計画です。雪は、8月1日、貯蔵されていた美唄市を出発。

 重さ800キロの雪がトレーラーに積み込まれ、フェリーと陸路で東京に向かいました。イベントが開かれる銀座についたのは3日の正午。早速、歩行者天国に並べられますが…。

 北海道雪氷桜プロジェクト 越智文雄実行委員長:「(Q.かなり小さくなったのでは?)これも実験ですからね。こんなに溶けると思わなかった。その分涼しくなってますよ」

 美唄を出た時は800キロほどあった雪が、2日間の移動で半分ほどの400キロに減ってしまいました。

 しかし、真夏の東京に突如現れた雪は人々を驚かせるには十分です。

 「冷たい」「いいですね」「ふ~、生きかえる」

 中には、こんな人も…。

 成富美唄さん:「"成富美唄"といいます。両親が美唄が好きで、美唄という名前をつけた。美唄市という文字を東京で見ると思わなかったので、氷をさわって自分の子どものような気持ちになった」

 菅井貴子気象予報士:「午後4時を過ぎました。この時間でも気温は33℃。12時に設置された雪の塊ですが、4時間が経った今も、形を保っています」

 見た目にも涼しげな美唄の雪。炎天下でも十分持ちこたえています。その気になる冷却効果は…。

 斎藤彰さん:「一般のところで36℃だったんですけど、雪の近くは34.1℃とか35.5℃なので1℃から2℃確実に下がっている」

 効果はあり、イベント終了間近には日本陸連関係者も訪れ、雪の効果を体験しました。

 日本陸上競技連盟 鈴木英穂管理部長:「冷房ではない自然の涼しさは心地いいなと思います。マラソンコースは長いんですが、競歩は周回コースなので、コンパクト。こういうものが効果的に使える可能性は感じます。日本で最高の雪ですよね。この時期にこれだけ残っているのは素晴らしいですね」

 と前向きなコメントでした。

 北海道の雪が、真夏の東京オリンピックをクールに冷やす。そんな姿が2020年、見られるかもしれません。

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