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交際関係解消の口論がきっかけと検察指摘 作業療法士殺害裁判 初公判 札幌地裁

2019年10月4日19:45
 被告の男は無罪を主張しました。

 3年前、札幌市西区のマンションで当時23歳の作業療法士の女性が殺害された事件で、殺人の罪に問われている男の初公判が4日、札幌地裁で開かれました。

 36日間という北海道内では最も長い期間になる裁判員裁判。被告の男が語ったのは…。

 裁判長:「起訴状の内容に間違いはありませんか」

 熊倉昭洋被告(44):「私は一切やっていません」

 元同僚の男は自らの罪について、しっかり前を見て無罪を主張しました。

 2016年11月6日。

 当時、作業療法士だった木村安由光さん(当時23)が自宅マンションの浴槽で死亡しているのが発見されました。

 警察は殺人事件として捜査本部を設置し、事件発生から1年2か月後に逮捕されたのは、木村さんの元同僚で遺体の第一発見者となった熊倉昭洋被告でした。

 起訴状によりますと熊倉被告は、遺体発見の2日前、木村さんの自宅で約30センチの表面が滑らかなもので首を絞めて浴槽で溺れさせ、殺害した殺人の罪に問われています。

 事件発生当日女性は勤務先の病院を午後5時ごろあとにし、その後自宅付近の飲食店で熊倉被告と食事をしているところが目撃されています。

 飲食店の関係者:「男性の方が奥、手前の方に女性が座っていた。ごくごく普通のカップル、和やかな感じで話されていた」

 その後も木村さんは熊倉被告と午後7時から午後9時50分までの間、自宅で一緒にいましたが、翌日職場を無断欠勤。

 その次の日に自宅を訪れた熊倉被告とその妻によって発見、通報されました。

 田中うた乃記者:「熊倉被告は黒いスーツ姿で一礼をして法廷に入ってきました」

 裁判の争点は「被告が事件の犯人なのか」。

 4日の初公判で女性の死亡時刻と犯行時刻をめぐり、検察側と弁護側の主張は真っ向から対立しました。

 検察側:「被害者の死亡推定時刻は11月4日、午後9時ごろから10時ごろまでの間であり、この時間帯に被害者といたのは被告人のみだった」

 検察側は、女性が最後に食事をしたのが熊倉被告と食べたそばだとして、胃に残っていたそばから死亡推定時刻を割り出し、熊倉被告が部屋にいた時間帯と一致していると指摘。
 
 一方で弁護側は…。

 弁護側:「死亡推定時刻は翌日の未明で、被告が被害者宅から去ったあとに第三者によって殺害された」

 熊倉被告以外に真犯人がいるとして無罪を主張しました。

 さらに法廷で争われたのは犯行の動機。

 検察側は2人が交際関係にあり、熊倉被告が妻との離婚に踏み切れず、真剣交際を望んだ女性と事件当日口論になり殺害したなどと指摘。

 弁護側は、熊倉被告が11月4日、女性の家から帰宅後、2人の関係を妻に打ち明けたことだけで殺人は断定はできないと反論しました。

 事件の真相はどこに…。判決は来月8日です。

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