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軽飛行機不時着事故 機長が語った緊迫の"一部始終"と運命分けた"とっさの判断" 北海道石狩市

2017年10月9日20:00
 10月6日夜、北海道石狩市の浜辺に、軽飛行機が不時着しました。けが人はいませんでしたが、国土交通省運輸安全委員会は重大インシデントとして、現地調査を開始しました。当時の緊迫した状況について機長が語りました。

 記者:「不時着した現場です。現在、警察による見分が行われています」

 全長約8メートル、重量約750キロの軽飛行機が6日午後7時ごろ、石狩市親船町にある、あそびーち石狩付近の浜辺に不時着しました。

 軽飛行機は石狩湾上空で夜間飛行訓練をしていて、丘珠空港の管制塔に緊急事態を知らせた後、浜辺に不時着しました。

 乗っていたのは機長の山下実さんと、49歳の男性の2人でした。機長の山下さんは、"とっさの判断"で、着陸する場所を決めました。

 機長 山下実さん:「この場所で考えられるのは海岸線しかないということで、着陸を決意した」

 記者:「当時暗かったのでは?」

 機長 山下実さん:「暗かったですね」

 軽飛行機は丘珠空港を6日午後6時30分ごろ離陸し、小樽市や石狩湾上空を飛行し、1時間後に丘珠空港へ戻る予定でした。

 機長 山下実さん:「ブルンと出力が落ちる、回転系がぐっと下がって、回転が上がらなくなった。エンジンの回転が止まったんだなと思ったんで」

 山下さんや男性にけがはなく、機体にも損傷はほとんどありませんでした。

 記者:「調査委員会の担当者が現場に到着しました。機体の調査に入ります」

 7日、運輸安全委員会は重大インシデントとして航空事故調査官2人を現地に派遣し、約3時間にわたり、機体のエンジン部分や燃料の残量などを調べたほか、不時着した経緯などを機長から聞きました。

 国交通省運輸安全委員会 堤康博調査官:「(主翼の)左側に十数リットルの燃料があった。右側は燃料がなかった、タンクの中からは出てこなかった」

 記者:「それによって事故が起こる可能性は?」

 国交通省運輸安全委員会 堤康博調査官:「何らかの関与をしている可能性はあるかもしれないが、調査中」

 この軽飛行機は両翼の燃料が同時に機体の前のエンジンに供給される仕組みですが、調査で右翼側の燃料しか供給されていなかったことが分りました。

 運輸安全委員会は9日も機体の調査を行っていて、不時着した経緯など詳しく調べる方針です。

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