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<登下校の死角#1>子どもを守る"地域の目" 手薄な下校時間見守り 課題はスタッフ確保 札幌市

2018年5月16日19:59
 新潟市で小学2年の女の子が殺害され死体が遺棄された事件。子どもたちが悲惨な事件に巻き込まれないためにどうしたらいいのか。「みんなのテレビ」では「登下校の死角」と題して、シリーズでお伝えします。

 まずは、犯罪を防ぐためのカギを握る「地域の目」を巡る課題。キーワードは「手薄な下校時間」です。

 新潟で小学2年の女の子の死体が遺棄され、近所に住む小林遼容疑者が逮捕された事件。その逮捕された同じ日…。

 木村洋太記者:「札幌市豊平区月寒東地区では、14日午後4時30分ごろ、女の子が男に後を付け回される事態が発生しました」

 札幌市で小学校低学年の女の子が25歳くらいの野球帽をかぶった男に付け回されていたのです。

 北海道警によりますと、2018年に入ってから札幌市などでの子どもへの不審者情報は85件で、そのうち約半分が登下校の時間帯に起きています。子どもの安全は脅かされ続けています。

 いま子どもを守る現場では…。

 新崎真倫記者:「清田区の真栄小学校では、毎朝、地域のボランティアによる『見守り』が行われています。学校前や大きな通りだけじゃなく、このように住宅街にも何人も立って活動しています」

 この地区では15年ほど前から、住民ボランティア約40人が毎朝交代で、登校する児童を見守っています。新潟の事件を受け、緊張感は高まっています。

 見守りスタッフ:「父兄のほうから"子どもが心配です、よろしくお願いします"ということで」

 保護者:「身近で起きてもおかしくない話なので…」「子ども用携帯を、新潟県の事件から持たせるようになった」

 不審者に目を光らせる地域の目。子どもたちの安全を守るためには欠かせません。

 しかし、その地域の目が手薄になる時間帯があります。それは「下校時間」です。

 これは北海道警による不審者情報の発生時間帯別のデータ。午後2時から4時台の下校時間帯に、全体の約7割が集中しています。

 そこで真栄地区では、毎日下校時間の見守りもしていて、当初頻繁に寄せられていた不審者情報が、ここ5年では数件と、効果を感じていると言います。

 しかし課題もあります。

 清田地区町内会連合会 牧野晃会長:「夕方出てくださる人は限られている。昼3時ごろは仕事あったり出かけたりが多いでしょ」

 ボランティア登録の55人のうち、下校する時間に参加できる人は全体の2割にとどまっています。

 さらにスタッフの高齢化も進み、スタッフの確保が今後の課題となっているのです。

 そこで、いま新たに学生をスタッフに加える動きが出てきました。約130人が登録している北海道警の学生ボランティア「ジャンパーズ」です。

 学生の見守りスタッフ:「こういった地域で、大人が見守っていく姿勢が大事なのかなと思います」

 悲劇を繰り返さないため、子どもたちの下校時間をいかに見守るか。地域の力が求められています。

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