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<強制不妊~会えぬわが子へ#10>札幌の小島さん実名で国を提訴「声を挙げてほしい」

2018年5月17日20:23
 障害者などが子どもを産めないよう、手術を強制された問題で5月17日、札幌市の男性が憲法で保障された、子どもを持つ権利を侵害されたとして国に損害賠償を求める訴えを起こしました。

 なぜ自分が手術をされたのか。男性の疑問と怒りが、法廷で晴れることはあるのでしょうか。

 小島喜久夫さん:「国は強制不妊手術をして障害者や私も拷問みたいな事をされて苦しめられてきた」

 不妊手術を強制されたとして国を訴える裁判が17日、全国で起こされました。

 札幌地裁に訴えを起こした小島喜久夫さん(76)。

 1961年、医師の診断もないまま、統合失調症として不妊手術を強制されました。

 2593人。北海道の強制不妊手術は全国で最多です。

 なぜ群を抜いて多いのか…。1956年、手術が千件を突破したとして北海道が作った記念誌では、手術の申請に医師が積極的に協力したとされています。

 (1969年制作 「私たちの道政」より):「北海道では全国に先駆けて、"不幸な子どもを生まない運動"を推し進めている」

 さらに「不幸な子どもを生まない運動」まで展開しました。

 この元北海道職員は当時、保健所で手術の同意を親から取る仕事をしました。

 元北海道職員:「不幸な子どもが生まれる可能性があるから。万一生まれたら費用は誰が出すんだと。(Q.幸せかどうかを決めるのは保健所の仕事ではない?)仕事ではないですけども。そういう人を作らないのが国の方針で優生手術法ができたわけですから」

 小島さんは、不妊手術を強制された証拠を探しましたが、北海道は記録を残していませんでした。

 小島喜久夫さん:「北海道にそういう書類が無いということがまだ納得がいかないから、探したいというのは"悔しいから"です」

 提訴を前に、小島さんは自ら証拠を得るために、5月、市内の病院を受診しました。

 小島喜久夫さん:「これ診断書。2~3センチの傷が。両側にありますって」

 小島さんは同じように苦しむ人たちにも声を挙げて欲しいと話します。

 小島喜久夫さん:「私が名前を出せば、"今は言えない"という人が勇気をもって、一人でも多くの人が出てきてくれればいいなと思います」

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