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砂川5人死傷飲酒事件から3年 警察官になった彼の決意と誓い「二度と悲劇は起こしたくない」 北海道

2018年6月6日21:22
 北海道砂川市の国道で暴走した飲酒運転の車と衝突し、一家5人が死傷した事件から6月6日で3年…。

 悲しみが癒えることはありませんが、あの事件をきっかけに警察官になった20歳の男性がいます。彼が伝えたい思いに迫ります。

 砂川市で行われた集会。3年を迎えた日、関係者が祈りを捧げました。同じ思いで職務にあたる男性がいます。

 飲酒事故を風化させないと、6月1日から始まった特別取締の出陣式です。

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「私の故郷である中空知で、悲惨な交通事故から1人でも多くの尊い命を…」

 宣誓の大役に抜擢された、20歳の平野涼也巡査。北海道で一番若い「駐在さん」です。

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「(Q.あの事故当時は?)高校2年生でした。(Q.どう思った? )一言で言ったら衝撃でした。そういう事故を1つでも減らしたいと思い、警察官を志しました」

 警察官になるきっかけとなったあの事故から3年…。亡くなった永桶恵さんの一つ年下の平野巡査は2日、初めて飲酒検問の任務に。

 「以上」「気をつけ、敬礼、出動」「よーし」

 念願の飲酒検問の現場で、職務にあたることができる緊張感を胸に臨みます。

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「ちょっと息よろしいですか」

 ドライバー:「はあ~」

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「大丈夫ですね」「飲酒運転、いろいろ砂川で…」

 ドライバー:「おまわりさんも飲んじゃだめだよ」

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「大丈夫ですよ」「お互い気をつけようね」

 この日の飲酒検問は117台。交通違反の検挙はありませんでした。

 赤信号を無視し、暴走した飲酒運転の車に衝突され、永桶さん一家5人が死傷したあの悲劇…。

 事故から3年…。砂川の町はどう変わったのでしょうか。

 小田島数幸さん:「(恵さんに)またこの日がきたね、という。(同級生の)あの子達が一番悲しい思いをしています」

 この男性は、2015年の事件で犠牲になった、当時高校生の永桶恵さんの担任だった小田島さん。

 現場には6日までに多くの花が手向けられました。

 3年が経った今、飲食店街では、ある変化が起きていました。

 飲食店街の店主:「(最近の変化は?)代行がけっこう、マメに来ている光景は見ますね」

 タクシー運転手:「代行増えた気がします。(見かけんるですか?)ええ、けっこう滝川からくるんですけど」

 実は砂川市内に運転代行業者はいません。

 スナックの客:「来てほしいときに来てくれない」

 スナックの店主:「(代行は儲かる?)儲からないのかな? でも混んでいるよね」

 スナックの従業員:「めっちゃ混んでますよ」

 代行業者は、砂川の隣の滝川市に2社だけです。

 運転代行会社社長:「(Q.代行は儲かる?)みんなそういう。忙しい時間帯にみんな呼んでくるので、"いつも忙しいね"と言われるが、そうじゃない時間帯が結構ある。7時から営業しても10時まで1本も電話がならないときもある。そんなに儲かる商売ではない。(Q.事故後変わったのは?)砂川は新規の客が増えた」

 業者としては、儲けが少なくても飲酒運転根絶に取り組む地域で、廃業はできないと言います。

 一部変化も感じられる3年。初めての飲酒検問を終え、平野巡査は新たな責任を感じたと話します。

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「(検問初めてやって)やっぱり緊張しました。指導取締りは警察官しかできないので、こういう仕事を誇りを持って今後もやっていきたいと思っています」

 「自分が愛するマチで二度と悲劇は起こしたくない」。平野巡査は、きょうもパトロールに向かいます…。

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「こんにちは」

 「こんにちは」

 砂川警察署空知太駐在所 平野涼也巡査(20):「気をつけて帰ってね」

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