みんなのテレビ

飲酒運転で赤信号に進入…危険運転裁判で被告の男遺族前に"黙秘"「ブレーキ間に合わなかった」 札幌地裁

2018年11月8日19:34
 悲劇を起こした男は、遺族を前に法廷で口を開くことはありませんでした。2017年11月、登別市の19歳の専門学校生が飲酒運転の車にはねられ死亡した事件で危険運転致死などの罪に問われている男の初公判が札幌地裁で8日、開かれました。検察側と弁護側で主張が真っ向から対立しています。

 (吹き替え)「起訴状の内容に、間違いはありませんか?」

 「・・・・・・」

 証言台に立つ男は、遺族に対して反応を示すことなく、自らの罪について何も語ることはありませんでした。

 起訴状などによりますと、登別市の無職・藤森雄三被告(40)は、2017年11月、登別市の道道で飲酒運転をして赤信号をことさらに無視し時速90キロを超える速さで交差点に進入、横断歩道を渡っていた森口修平さん(当時19)をはねて死亡させた危険運転致死などの罪に問われています。

 逮捕後の調べで藤森被告の呼気からは基準の約3倍のアルコールが検出。

 さらに、事故の前に別の車と猛スピードでカーチェイスを繰り広げ、接触事故からの逃走中に事故を起こしていたことも明らかになっていました。

 井戸和也記者:「午前9時半、亡くなった森口さんの遺族が初公判を迎え、遺影とともに、裁判所へ入って行きました」

 裁判の争点は、藤森被告が、「赤信号をことさらに無視」したのかどうか。

 8日の初公判で藤森被告の事故に至る経緯や赤信号を無視した理由をめぐり検察側と弁護側の主張は真っ向から対立しました。

 検察側:「藤森被告は、飲酒運転の発覚を免れるために逃走していて事故の前に赤信号無視を2か所している」

 検察側は、接触事故を起こした相手に「警察を呼ぶ」と言われ、飲酒運転の発覚を免れるため2キロに渡って逃走し、2か所で赤信号を無視していたことを指摘。

 一方、弁護側は…。

 弁護側:「同乗者を守るために逃げていて、後ろから追ってくる車に注意していたため赤信号に気づかなかった」

 弁護側は、相手が激高して藤森被告が同乗していた子供に被害が及ぶと考え、やむを得ず逃げていたと主張しました。

 検察側:「森口さんにぶつかる最低4秒前には赤信号に変わっていた」

 検察側は、現場は見通しのいい直線で藤森被告は赤信号を無視する意思で交差点に入っていて危険運転致死罪が成立すると主張。

 弁護側:「同乗者の指摘で赤信号に気づいてブレーキを踏んだ」

 一方、弁護側は、ブレーキは踏んだが、安全に停止ができなかっただけで危険運転ではなく過失運転致死の適用を求めました。

 初公判を終えて森口さんの両親が、弁護士を通じてコメントしました。

 (父親・幹博さんのコメント):「裁判長から質問されたときに黙秘して、自分からは何も語らない。いかがなものか。憤りを感じている」

 (母親・博子さんのコメント):「飲酒運転の車に自分の子供を乗せるのが子供を守ることにならないのではないか。むしろ子供を危険にさらす行為ではないか。被告人が言っているのが矛盾しているのではないか。主張は遺族として納得できない」

 判決は、森口さんの命日にあたる今月27日を予定しています。

直近のニュース

  • ビデオPost
  • みんなのテレビ
  • 特派員ロシア見聞録
  • がんを防ごう
  • FNN.jpプライムオンライン