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IR誘致検討から一転…鈴木直道知事 断念に傾いた"3つのわけ" 北海道

政治 社会

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 誘致を検討していたIR・統合型リゾートについて、北海道は29日にも誘致断念を表明する方向で調整していることが分かりました。

 11月中に結論を出す方向で調整を進めていたIR誘致の是非。断念に傾いた要因は大きく3つあります。

 まず大きかったのが「道議会・自民党の反応」です。

 鈴木知事と北海道は、道議会との一致を誘致の条件に挙げていました。誘致することで税金などの増収が見込まれる一方で、カジノの依存症や治安の悪化など、様々なリスクも指摘されています。

 道議会最大会派の自民党が党内の意見を一本化できず、判断を見送りました。知事や北海道が議会の賛同なしに誘致表明をすることは、後で問題が起きた時に責任問題となってしまうからです。

 そして、2つ目が「経済面」です。

 IRは地域の新たな産業の柱となる可能性もありますが、成功する確証はありません。IR施設内で消費が増え、地元のほかの観光産業などが疲弊するとの指摘もあります。

 誘致する苫小牧市など胆振地方では恩恵があるかもしれない反面、ほかの地域には何もメリットがないのではないかとの声もあり、道議会自民党が一本化できない要因にもなりました。

 3つ目が「環境面」です。

 道議会が二分、経済面でも不安の声がささやかれる中、候補地周辺に国の天然記念物にも指定されるクマゲラなど希少動物が生息していることなど、環境面での整備ができていないことなどが重なりました。

 道内の8つの経済団体が誘致表明を催促するなど、誘致に傾いていた空気が一気に断念に傾いた格好です。

 鈴木知事は29日、道議会の一般質問で将来の誘致を残しながらも、事実上断念との判断を表明するとみられます。

みんテレ