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五輪マラソン「札幌市に決めた!」 コース決定に立ちはだかる"根雪"…課題クリアなるか?

エンタメ・スポーツ

 札幌でのマラソン開催が現実味を帯びてきました。

 国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長が、東京オリンピックのマラソンと競歩の開催を「札幌市に移すことを決めた」と発言。

 札幌でマラソンが行われた場合、どのようにコースを決めるのでしょうか? 時間が限られていますが、"根雪"という札幌ならではの問題が立ちはだかりそうです。

 【コースはどうなる? 】

 まず、最も気になるのがコースです。スタートとゴールが大通地区の北海道マラソンのコースが基本となりそうですが、ここにきてスタートとゴールが「札幌ドーム」という案が急浮上しています。

 その理由は、まず国際オリンピック委員会が提示したということ。そして、東京のコースは新国立競技場がスタート・ゴール地点ということです。それと同程度の観客を収容できるのは札幌ドームくらいで、関係者からはスタート・ゴールは「札幌ドーム以外にはない」という発言も出ています。

 【どうやってコース決める? 】

 具体的にコースはどうやって決めるのでしょうか? 実に細かいルールがあります。

 日本陸連の規則によると距離の測定は「自転車の回転測定器」で行います。コースとなる道路の最短距離を測定しなければなりません。カーブは最も内側を測定します。

 さらに、国際陸連の公認コース計測員が事前に確認することが求められ、一般的にコースを決めるには複数年かかると言われています。

 そして、札幌ならではの大問題が立ちはだかります。札幌では例年、根雪となるのが12月上旬から4月上旬までで、この間は正確な計測ができません。

 時間が限られるため、通常開かれるリハーサル大会をせずに本番に臨まざるを得ない可能性もあります。

 【期間中の予約 一時ストップしたホテルも…】

 それ以外にも、解決しなければならないこともあります。選手や大会関係者、大勢の観客の宿泊先です。2018年度の札幌市内のホテルの客室数は2万5572室で、5年前と比べると1割以上増えていますが、果たして間に合うのでしょうか? ホテル関係者を直撃しました。

 話を聞いたのは、日本ホテル協会北海道支部長であり、ホテルオークラ札幌の総支配人である宮崎誠さんです。

「おそらく組織委員会とか運営に携わるオフィシャルの方たち、そうした人たちの数が通常の北海道マラソンとは桁が違う人数が来る。まずそちらが大変だと思う。

 例えば我々(ホテルオークラ札幌)はニュースが報じられた直後から、競歩・マラソンがある期間の予約については部屋をキープする手立てを講じています。現在は一般の販売はとりあえず中止しています。

 観光業界としては欧米からの観光客を北海道にも誘致したいと強く考えているから、その宣伝機会としてはこれ以上のものはないといえるかもしれません」

 もう一つ、大きな問題がボランティアです。北海道マラソンのボランティアは約4000人。これがオリンピックだと、組織委員会関係者によると2倍以上必要になるというんです。

 さらに、東京ではすでにボランティアの共通研修がスタートしているんです。研修を受けた中核となるスタッフの輸送の問題なども生じてきます。

 【沿道の警備 準備間に合うか? 】

 解決すべき課題はまだあります。警察による沿道の警備です。北海道マラソンでも準備に数か月かかるといいます。

 これがオリンピックとなると、道警関係者によると、聖火リレーや、オリンピックのサッカーの予選が事前にあり、時間がなく大変厳しい状況だといいます。

 そして、お金の問題です。開催にかかる費用の負担。札幌市の秋元市長は「組織委員会負担というのが原則」と強調しています。恒常的に使える施設に関する費用は自治体負担ですが、マラソンなどの仮設の施設については組織委員会負担という原則があるんですね。

 それに対して、組織委員会の森会長は「国際オリンピック委員会が持ってください」と発言。費用の負担を求めていて、まだ不透明です。

 様々な課題がありますが、何とかクリアしてオリンピックのマラソンの札幌開催を成功させたいですね。


 (10月18日放送 UHB『みんテレ』内「ほぼ日刊 八木タイムス」より)

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