きみと、ずっと。UHB|北海道文化放送

北海道は本州よりも雪が少ない? ポイントは海の幅にあり

2019年5月8日20:00

 今月6日、北海道内で最も積雪が多かった上川の幌加内町朱鞠内で、積雪が0センチになりました。

 過去10年の平均と比べると4日早く、昨年よりも6日早い雪解けで、これでようやく雪シーズンが終了となりました。
(山や峠ではまだ雪が降ることもありますが…)

 昨シーズンは幌加内町幌加内で324センチを記録し、同地点での統計史上最大の積雪となりましたが、今シーズンの最深積雪は幌加内で195センチ、朱鞠内でも225センチとやや控えめ。それでも建物の1階部分が埋まってしまうほどと考えると、ものすごい量の積雪ですね。

 ところで、幌加内町は日本全体でみると何番目に雪が多いのでしょうか?

 今年の最深積雪は、豪雪で知られる青森県青森市の酸ヶ湯が439センチでトップ。そして山形県や新潟県の観測点が続き、道内1位の朱鞠内は全国では5番目だったんです。

 あれっ、意外に低い?

 実は観測開始までさかのぼった歴代の積雪ランキング(現在も観測をしている地点のみ)だと、道内で最大記録を持つ幌加内でもトップ10に入れないんです。幌加内は15番目でトップ10はすべて本州、そのうち7地点が新潟県で占められています。

 本州よりも寒いハズの北海道の積雪が、なぜ少ないのでしょうか?

 積雪の量は地形や寒さだけではなく、雪のもととなる水蒸気の量にも左右されます。日本の豪雪地帯の雪は、大陸から吹き出した冷たい空気が日本海から水蒸気の補給を受けることで雪雲が成長することがポイントとなります。

 新潟県は大陸からの距離、つまり日本海の幅は約800kmもあって、水蒸気をたっぷりと補給できるのに対して、北海道はおよそ半分しかなく、水蒸気を補給する機会は相対的に少なくなります。また、"寒すぎて(空気中に含むことができる)水蒸気の量が減ってしまう"という事情もあって、本州の豪雪地帯よりは雪が少ないんですね。

 でも裏を返せば、水蒸気の補給が受けにくい条件下でも積雪ランキング上位に食い込むほど寒くて頻繁に雪が降る(1回に降る量が少ないものの、何度も降る)厳しい環境だと言えます。そう考えると、雪シーズンが終わって新緑の季節を迎えることが、より一層うれしく感じられますね。

 (気象予報士 佐藤俊和)


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