きみと、ずっと。UHB|北海道文化放送

今年はまだ見られる! 幻の橋「タウシュベツ川橋梁」

2019年8月30日20:00

 北海道上士幌町糠平湖の「タウシュベツ川橋梁」は、長さ130メートル、高さ約10メートルの巨大なアーチ橋で、かつて旧国鉄士幌線の橋梁として使用されていましたが、現在は、北海道遺産として東大雪の開拓の歴史を伝えています。

 タウシュベツ川橋梁が出現するの冬から春、糠平湖の水位によって水中に隠れたり、姿を現したりするため、「幻の橋」とも呼ばれます。ただ、今年はなんと8月末になってもまだ姿が見えているんです。

 糠平湖は発電のために出水していて、例年は雨が降らない冬の間に水位が下がり、4月初旬に水位が上がります。その後も、雪解け水や雨によって、夏にはほとんどの場合、橋は湖の中に隠れてしまうのです。

 しかし、今年は8月末でも姿が見えていると聞き、私も行かずにはいられず、先週末の休みの日に行ってきました!

 早朝、糠平湖に霧がかかる中、朝日に照らされてひと際大きく見えたタウシュベツ川橋梁。完成から今年で82年。この場所でずっと糠平の移り変わりを見守ってきた姿は、荘厳で神秘的な雰囲気を醸し出していました。

 ダムを管理する会社に問い合わせたところ、「今年は、糠平ダムの下流にある発電所で7月から10月末まで点検作業を行っているため、7月までダムの水位をあえて下げていた」とのこと。今は、徐々に水位は上がりつつあるようですが、8月29日時点の水位は16.5メートル。橋が隠れてしまう水位の約25メートルまで達するには、まだ時間がありそうです。

 さらに、その間は"新たな楽しみ"もあります。幻の橋は「眼鏡橋」にもなるのです。湖の底は見えなくなっても、水位が上がることで、湖面にアーチが反射して、眼鏡のような姿になります。特に、早朝は比較的風が穏やかでより眼鏡橋がみられる可能性が高いとのこと。

 糠平周辺の紅葉は例年10月上旬。ツアーガイドの方によると、眼鏡橋が見れられるのは9月いっぱいかなとのことでしたが、運が良ければ今年は眼鏡橋と紅葉のコラボレーションも見られるかもしれません。そうなると超レアな光景です…。私もカメラを磨きながら、その時を楽しみにしています。

 間近で見ることで、タウシュベツ川橋梁に刻まれた北海道の歴史を感じることが出来ます。コンクリートで作られたタウシュベツ川橋梁は、水の凍結や湖の結氷などの浸食によって、年々老朽化が進んでいます。ぜひ、完全な姿が残るうちに、皆さんも一度見に行ってみてはいかがでしょうか。

※タウシュベツ川橋梁の近くまで続く林道は、現在、許可車両以外の通行を禁止しています。ツアーに参加するか、十勝西部森林管理署東大雪支署に許可証をもらってから行くようにしてください。

 (気象予報士 吉井庸二)


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