制作技術の音声業務を担当しています。具体的には、「みんなのテレビ」などスタジオ生放送番組で出演者の声やVTRの音のバランスを調整したり、スポーツ中継で視聴者の皆さんに臨場感を感じてもらうために様々なところにマイクを設置して収音し、その音のバランスを調整したりしています。また、音声機材の保守も行っています。
スポーツ中継で自分がマイクを向けて収音した競技音が放送される瞬間はいつも感慨深いです。音をとるために観客よりも選手に近い場所にいることが多いので、選手の息遣いや会話、近くにいなければ聞こえないようなわずかな競技音も聞こえてきます。特に、RIZINという格闘技イベントでリング内の収音を担当した際、リング内の様々な音はもちろん、血生臭さなどリング上のリアルなにおいや緊迫した空気は今でも印象に残っています。
春高バレーで音声取材中
出演者にマイクをつけます
MCやゲスト、VTRなどの音のバランス調整
テレビ局の技術といえば、カメラマンを思い浮かべる人が多いと思いますが、映像があっても音がなければ物足りないと思いませんか?あるいは、音があることでより臨場感を感じたり、感動することはありませんか?災害中継では音によって自然の恐怖を感じることもあると思います。音声の仕事をすることで、視聴者の皆さんへ音によって情報や状況を伝えられることがやりがいになっていると思います。
歴史的瞬間…というと少し大袈裟かもしれませんが、普段の生活では決して味わえない瞬間に立ち会えた時はいつも有難いと思っています。特にスポーツ中継はそのような場面が多いと思います。また、自分が興味のある音楽の仕事ができる時は、仕事の前からワクワクが止まらないですね。
全国番組では伝えきれない北海道における大小様々な情報をそれぞれの地域に向けて発信することだと思っています。また、道民のみなさんへ様々な問題を提議していくことも大切な役割だと思います。
テレビ局は土日、平日関係なく年中忙しいというイメージがありますが、しっかり休日もあります。もちろん、時期によっては休む暇もなく働くこともありますが。私は旅行やコンサートが好きなので、海外旅行へ行ったり、コンサートを見に道外へ(時には海外まで!)行ったり、普段は愛猫とゴロゴロしたり、仕事とプライベートとはっきりした生活をしています。
今は業界も働き方も多様化してきたと思います。様々な業界を見てみて、本当に自分が何を仕事にしたいのかを考えるといいと思います。どんな仕事をしていても他分野への興味を持つと楽しさが増すと思います。頑張ってください。