牛が人口の8倍―酪農の町が支え快挙! 別海高校『21世紀枠』で“選抜高校野球大会”初出場 球児16人「感謝の気持ちで甲子園でプレー…笑って終わりたい」
春に向けうれしい知らせが届きました。
1月26日、選抜高校野球大会に出場する32校が発表され、北海道東部の別海町にある別海高校の初出場が決まりました。
酪農の町に支えられた球児16人に道民の期待も高まります。
「21世紀枠は北海道地区の別海高校」(選考員)
「北海道地区は北海高校を選出しました」(選考員)
北海道東部の別海高校と札幌市の北海高校の2校が3月に阪神甲子園球場で開催される、選抜高校野球大会への出場が決まりました。
「みんなの気持ちをひとつにして同じ目標に向かって進んでいけるよう、チームをまとめていきたいです」(北海高校野球部主将 金澤 光流 さん)
「選抜出場を決定を受け、札幌駅では号外が配られています」(下山 航平 ディレクター)
今回、別海高校は困難な状況を克服し、地方大会で好成績を残した学校から選出される「21世紀枠」で出場します。
日本最東端の甲子園出場校となった別海高校。
別海町は人口約1万4000人に対し、牛がその8倍の10万頭を超える酪農の町。
酪農地帯にあるグラウンドで汗を流すのが16人の球児です。
「自分のピッチングが全道大会であそこまで通用したのが達成感があって良かったという部分で、本当に最後は気持ちで投げ抜いた」(別海高校野球部 堺 暖貴 投手)
2023年秋の全道大会で初の4強入り。
エース 堺暖貴さんの2試合連続の完投や主将 中道航太郎さんの逆転サヨナラホームランなどの活躍が光りました。
この快進撃を支えたのは町の人たちです。
地元漁師手作りの防球ネット。
町民有志がかつてのホテルを改修し整備した野球部の寮。
さらに、コミュニティセンターを屋内練習場として使用できるようにしてくれました。
「人数が少ないので一つのことをじっくりやるという面ではプラスになっていると思います」(別海高校 野球部 島影 隆啓 監督)
チームを率いるのは、8年前から指揮を執る島影隆啓監督です。
当初、部員はたった4人でスタート….。
ついに手にした夢の舞台。
「感謝という気持ちを持って甲子園でプレーして、みんなで最後笑って終わりたい」(別海高校野球部 中道 航太郎 主将)
甲子園での活躍に期待が高まります。