めざましじゃんけんWキャンペーン

トムラウシ山8人死亡遭難 元社長とガイド計4人 業務上過失致死傷で書類送検 8年かけ立件 北海道警

2017年12月27日15:43
 2009年7月、北海道大雪山系トムラウシ山で登山ツアー客ら8人が死亡した遭難事故で、北海道警は当時の旅行会社の社長やガイド計4人の男を12月27日、業務上過失致死傷の疑いで釧路地方検察庁に書類送検しました。

 業務上過失致死傷の疑いで書類送検されたのは、東京都の旅行会社元社長(58)や、死亡した1人(当時61)を含むツアーを引率した元ガイド3人(生存の2人は40、47)の計4人の男です。

 この事故は2009年7月、大雪山系トムラウシ山で東京都の旅行会社が企画した登山ツアーに参加した中高年の登山客ら18人が、悪天候で遭難し、ガイドの男性を含む男女8人が、低体温症で凍死したものです。

 北海道警は、ツアーに引率していたガイドや旅行会社の関係者から聞き取りを重ねた結果、事故当時、ガイドらは天候の悪化を予見しつつも、ツアー日程の消化を優先させて登山を強行したほか、旅行会社の元社長も適切な安全管理を怠ったとしています。

 捜査関係者によると、トムラウシは北海道大雪山系の標高2141メートルの山ですが、本州の3000メートル級の寒さがあり、素人だけでは登られる山ではなく、経験と技能を持っているかなど、旅行会社はツアー客を選ぶ必要があったとしています。

 また、夏場の事故でしたが、真冬並みの気温になることも考えられ、警察は、防寒具や着衣、体力なども含め、ガイドらは注意義務を怠ったと判断しました。

 ガイド3人については、事故当時、十分な意思疎通ができておらず、ツアー客を安全に下山させられるかの判断を間違ったとしています。

 元社長の過失については、元社長の意思決定が、現場ツアーの催行の最終判断に及ぶためとしています。

 立件に8年が経過したことについては、「元社長やガイドの計画、判断と、死亡したこととの因果関係を慎重に捜査したため」で、生存者から話を聴き、専門家にも意見を求め、「事件として立件できるか否か」と慎重に捜査を続けた結果、今回の立件に至ったとしています。

直近のニュース