著名人語る「投資講座」広告きっかけで…50代女性が"1億3000万円"被害 アプリで増える残高を現金化しようとして発覚 中国籍の41歳男を逮捕 北海道
著名人を語った無料投資講座の広告をきっかけに、50代の女性が約1億3000万円をだまし取られる被害にあいました。警察はこの詐欺事件に関わった41歳の中国籍の男を逮捕しました。
北海道空知管内に住む50代の女性は2024年1月から4月にかけて、SNSを閲覧中に表示された無料の投資講座の広告をクリックしたところ、著名人もグループに入っているLINEグループに招待されました。
その中には著名人のアシスタントを名乗る人物もいて、女性がこの人物とやりとりを重ねる中で「国内より香港の優良株が高い利回りがある」などと勧められ、1回あたり100万円から1400万円、計19回振り込みました。
また2月14日から17日にかけては、国際証券会社の社員などを名乗る人物からSNSで投資を勧められ、「国内にいるスタッフに集金させるから現金を渡してほしい」と言われ、自宅を訪れた中国籍で東京都に住む会社役員、池 建宋容疑者(41)に、2000万円を手渡しました。
池容疑者は7月14日に広島県で逮捕されています。
被害にあった女性が詐欺グループからインストールするよう言われた架空のアプリでは残高が増えていて、女性が「自分の口座に現金化したい」などと伝えたところ、手数料を要求され、「手数料を差し引いた額でいい」旨を伝えるなどする中で、連絡がとれなくなり、警察へ相談。詐欺被害が発覚しました。
著名人を語るSNS型投資詐欺の検挙は、道警では初めてで、警察は「著名人を語るSNSメッセージによる投資勧誘を受けたら相談してほしい」と注意を呼びかけています。
北海道内では5月に札幌市西区に住む40代女性が、約1億円をだまし取られる被害にあっています。