パリ五輪まもなく開幕 ”床上1ミリでも拾って、拾って、拾いまくる守備職人” バレーボール男子のリベロ・山本智大はどのように生まれたのか? 自宅で培ったボールコントロールの圧倒的技術力
パリオリンピック開幕後、北海道出身の選手が続々と五輪の舞台に登場しますが、バレーボール男子では江別市出身・山本智大選手の活躍が期待されています。
6月、国際大会ネーションズリーグで銀メダルを獲得し、史上最強と言われるバレーボール男子日本代表。
チームを支えるのが江別市出身・山本智大です。
山本のポジションはリベロ。
攻撃に参加せず、相手の強烈なスパイクを正確にレシーブすることに特化した守備専門のポジションです。
そして、リベロは日本代表で1人だけ。
山本の代わりは誰も務まりません。
「床に落ちそうな1ミリ、2ミリでも必死に食らいついて取る姿勢。最後までボールを諦めずつなぐことがリベロの良さだと思うので、リベロの良さを知ってもらえれば僕はうれしい」(山本智大選手)
巨人たちの強烈なスパイクを拾って、拾って、拾いまくる!
山本の拾った球から日本の攻撃が始まります。
日本が誇る守備職人・山本智大はどのように生まれたのか。
江別市に住む両親に話を聞きました。
「家に帰ってきて、この場所でボールを打って、レシーブをしていた。(家の)物が壊れていない。ボールを飛ばしたら物を壊すから怒られる。ボールを抑える、コントロールする力は自然に身についていると思う」(父 忠文さん)
山本の守備力は意外にも自宅の中で育まれたのでした。
成長した山本は2021年の東京大会で初めてオリンピックに出場しますが、試合は新型コロナ対策で無観客。
両親はパリで初めて息子の試合を観ることができます。
パリ観光の準備もバッチリです。
「この辺がルーブル美術館。凱旋門。モナリザってわかる?」(父 忠文さん)
観戦も観光も楽しむ2人!
もちろん、山本にも五輪の舞台を楽しんでもらいたいと願っています。
「本人にも言っている。ここまで来たら楽しむことが一番大事なので勝ち負けも大事ですけど楽しんでやることが一番いい」(父 忠文さん)
「みんなで笑って終われればなと思っています。楽しんでもらいたい。オリンピックという場を」(母 伸子さん)
1972年のミュンヘン大会以来、52年ぶりの金メダルを狙えるとも言われているバレーボール男子日本代表。
日本時間の27日、ドイツとの初戦に臨みます。
「パリにかける思いは強いものがある。なんとしても金メダルを獲得して日本のみんなに勇気を与えられるように頑張りたい」(山本智大選手)