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【性的いじめ】「本当につらかった」と被害男児が語る 「子どもたちの声を聞く気がない」と母親は "教育現場の不作為" 小学校・中学校・市教委の対応を非難 第三者委員会が調査報告書を公表へ 札幌

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 男の子は「本当につらかった」と訴えました。

 札幌市内の小学校に通う男子児童が男子中学生から性的ないじめを受けたとして、市教委が近く調査報告書を公表することが分かりました。学校側の不適切な対応が指摘されています。

■被害男児の母親は小中学校・市教委の対応を非難

被害を受けた男子児童の母親

被害を受けた男子児童の母親

 「子どもたちの声を聞く気がないんだと今もまだ感じています」(被害男児の母親)

 関係者によりますと2021年5月、当時小学3年生だった男子児童が同じスポーツ少年団に所属する中学1年生の男子生徒から市内の公園で、何度も下半身を触るよう強いられるなどの被害を受けました。

"性的いじめ"をめぐる経緯

 保護者から通報を受けた警察が捜査し男性生徒は家庭裁判所に送致され処分されました。一方、保護者は小学校や市教委などに被害を訴え調査を求める要望書を提出しましたが、第三者委員会による調査が始まったのは訴えてから10か月以上後でした。

■中学校の校長は『先生の人数が足りないのでそれは難しい』と・・・

"性的な暴行" いじめがあった現場

 また中学校には登下校で2人が顔を合わせないよう求めましたが…

 「『見守りしてください』ってお願いしましたが、中学校の校長は『先生の人数が足りないのでそれは難しい』と(言った)」(被害男児の母親)

 その後、中学校は2人の通学路を別にするなど対応しましたが、男子生徒が通学方法を変更したことなどを保護者に伝えませんでした。

■被害男児は「本当につらかった」

「本当につらかった」と語る児童

「本当につらかった」と語る児童

 「その時間に通るっていうふうに宣言をしている地図があるにもかかわらず、加害者がその時間に通っていない。中学校に確認したら実は加害者の親御さんが車で送ってましたと後から言われた。もう言葉も出ない」(被害男児の母親)

 この対応には被害児童も…

 「本当につらかった」

■不適切な学校側の対応が明らかに

教育現場は適切な対応を取らなかった

教育現場は適切な対応を取らなかった

 報告書では、学校側の対応について「不適切だった」としたうえで市教委についても「中心となって対応し、ただちに調査を開始するべきだった」などと指摘しています。

 報告書は来週にも公表される見通しです。

■いじめに悩んでいたら…

学校が不作為を続けるならば 電話相談を

学校が不作為を続けるならば 電話相談を

 いじめの相談は下記の機関などでも受けています。

 札幌市の「子どもアシストセンター」0120-66-3783
 (平日:午前10時~午後8時 土曜日:午前10時~午後4時)

 「子ども相談支援センター」0120-3882-56
 (24時間対応)