【ススキノ首切断・裁判速報】「虫が入ってきても外に逃がしてという子」「お祭りの金魚、ウーパールーパー、フェレット、ヒヨドリ、野良猫の保護も…娘はかわいがっていた」“娘の瑠奈被告語る母”北海道札幌市
■母親・浩子被告の7回目の裁判始まる
2023年7月、札幌・ススキノのホテルで男性を殺害したとして親子3人が逮捕された事件。
母親の浩子被告の7回目の裁判が12月12日午前11時から開かれました。
浩子被告は青いニットに紺のスカート姿で、一礼して入廷。被告人質問が行われています。
■被害者と遺族に対する気持ちを聞かれた浩子被告 「もしこのような事件が起きなければ大切な家族と過ごす時間がまだまだあった。本当に申し訳ない」
この事件は2023年7月、札幌・ススキノのホテルで男性を殺害して首を切断し頭部を持ち去ったとして、田村瑠奈被告(30)が殺人などの罪で、両親が殺人や死体遺棄などのほう助の罪で逮捕・起訴されたものです。
弁護側の被告人質問の中で、被害者と遺族に対する気持ちを聞かれた浩子被告は
「もしこのような事件が起きなければ大切な家族と過ごす時間がまだまだあった。本当に申し訳ない。取り返しのつかないことになった。深くお詫び申し上げたい」などと声を震わせながら話しました。
■娘・瑠奈被告について問われた母親・浩子被告は…
以下は弁護側と浩子被告のやりとりです。
Q中学からフリースクールに通い、18歳から引きこもりだったか?
ーはい。
Q同級生とのトラブルはあったか?
ー一度もありません。
Q学校から呼び出されたり、面談で注意されたことはあったか?
ーありませんでした。
Qどのように接していた?
ー行き渋りや発熱があった。家にいるときはせめて楽しく過ごさせてあげたい。焦りのような気持ちもあって登校を促すようなこともあった。「行きなさい」といっていい結果が出るとは思えなかった。「教科書を見ても文字が躍っている」「吐き気がする」と言われ、大変なことだと思った。
Q社会とのかかわりはあったのか?
ー小学5,6年生の時はほとんど教室に入れなかった。家庭教師を頼んでいた。
Qしつけはしていたか?
ー(自分は)小さいころから通常のしつけをしてもらったので欠かさずやっていたと思います。
Q動物に危害を加えることは?
ー一度もありません。
Q暴力を振るうことは?
ーありません。
Q事件直前もそれは同じか?
ー虫が入ってきても外に逃がしてやってほしいという子でしたから、お祭りですくった金魚、ウーパールーパー、フェレット、ヒヨドリ、野良猫を保護していたこともある。いずれも娘はかわいがっていた。
Q瑠奈と呼べなくなったのは何歳頃か?
ー(瑠奈被告が)19~20歳にかけてのこと。
Qきっかけは?
ー私の中で一つ後悔しているのは単位制の高校で同級生が次々と卒業していくが、娘は単位が足りなくて卒業できなかった。そのときに口に出してしまった「どうしてできないのだろう」本当にできないと思って言ったのではなく娘は本当はちゃんとできるんじゃないかと思ったから、それをおそらく娘に聞かれていた。ものすごく後悔している。そこから距離を置かれている。