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保線作業の安全不備・虚偽報告・改ざん問題…JR北海道の社長が謝罪「背後要因を掘り下げ、分析、議論して再発防止に取り組む」関わった作業員の"懲戒処分"も

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JR北海道の綿貫泰之社長(19日)

JR北海道の綿貫泰之社長(19日)


 JR函館線の砂川駅で2024年、貨物列車が接近する中、作業員が保線作業を続け、列車が非常停止し、その後に作業員が虚偽報告や作業計画表などを改ざんしていた問題。

 2月19日に開かれたJR北海道の記者会見で、綿貫泰之社長は「当社を信頼し、ご利用いただいているお客様をはじめ、関係する皆様に多大な不安や不信感を与えてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

 2024年11月9日、JR砂川駅構内で保線作業員が必要な見張りを配置せずに作業をし、貨物列車が非常停止しました。当時、作業員は「道具を忘れて、取りに戻った」と上司にうその報告をしていたのに加え、上司も見張りをしなかったことを隠そうと、作業員全員に口裏を合わせるように伝え、作業計画表などを改ざんしました。

 これを受け、北海道運輸局は「輸送の安全確保に影響を及ぼすおそれがある」として、2025年2月12日から、JR北海道に対し、臨時の保安監査を実施しています。

 2月19日の記者会見でJR北海道の綿貫社長は一連の問題について謝罪し「当社では本事象を極めて重大な事象と捉え、各現場において、安全の確保のルールを改めて徹底するように注意喚起をしました」と話しました。

JR北海道

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 道運輸局の保安監査については「真摯に指示に従い、対応してまいります」とコメント。「なぜこういう行動を起こしてしまったのか。背後要因をしっかり掘り下げ、分析し、徹底的に議論して、再発防止に取り組んでいかなければならない」とし、「今回と同様に、安全対策をせずに保線作業をしているケースがないか調査をしている」と述べました。


 また、2024年12月中に、今回の問題に関わった保線作業員6人のうち、上司と現場責任者を出勤停止などの懲戒処分にしたことと、ほか4人を厳重注意としたことを明らかにしました。


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