「マネーロンダリングに使われている」などの話を信じ約1200万円だまし取られる 60代男性が被害 ”警視庁の警察官”などと名乗る男たちが次々電話 「テレビニュース」を見て「似ている…」 北海道
北海道・胆振地方に住む60代の男性が、「警視庁の警察官」などと名乗る男たちの話を信じ、約1200万円をだましとられました。
2月2日~21日にかけ、男性の携帯電話に”携帯電話会社の職員”を名乗る男から「携帯電話の未納料金がある」と連絡があり、現金を要求されます。
さらに、”内閣サイバーセキュリティーセンターの職員”を名乗る男から電話があり、「あなたの携帯電話はウイルスに感染しており、他の人に被害が出ているため、損害を補填するためにサイバー保険に入ることを勧める」などと言われます。
そして、今度は”警視庁の警察官”を名乗る男から電話がかかってきて、「サイバー保険は保険金詐欺の疑いがある。被害者の預金がマネーロンダリングに使われている可能性があり、紙幣の番号を確認する必要があるので、いったん郵便局の口座に振り込んで欲しい」と言われます。
この話を信じた男性は、男たちから指定された複数の口座に13回にわたり計約1200万円を振り込みました。
21日、テレビで報じられていた特殊詐欺のニュースを見て、男性は「自分と似ている」と思い、近くの交番に相談し、事件が発覚しました。
警察は特殊詐欺事件として捜査を進めています。
また「身に覚えがない請求には簡単に応じず、警察に通報してください」とし、「不審に感じたら、警察相談専用電話#9110まで連絡してほしい」と呼びかけています。