【旭川女子高校生殺人】「どんなに重い刑罰でも釣り合わない。極刑を」遺族の訴え…検察は「共犯の内田被告と同程度の刑事責任」小西被告に懲役25年を求刑<北海道>
■「被告人を懲役25年に処するのが相当である」
3月5日、北海道旭川地方裁判所。検察は法廷でこう主張した。
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一方で、被告人の口からは反省の言葉が語られた。
旭川市で発生した女子高校生殺人事件の裁判が大詰めを迎えている。
■共謀して女子高校生を「監禁・殺害」
起訴状などによると、小西優花被告(20)は2024年4月、共犯とされる内田梨瑚被告(22)と共に、被害者の女子高校生を車で監禁。その後、旭川市神居古潭の吊り橋まで連れ出し、欄干に座らせた上で転落させ殺害した罪に問われている。
裁判では、小西被告は起訴内容を認めている。
3月4日の裁判では「『落ちろ』『死ねや』と何度も言ったので、殺意はあったと思う」と証言するなどし「殺意」も認めていた。
■「どんなに重い刑罰でも釣り合わない。極刑を望む」 被害者遺族の叫び
3月5日の裁判では、検察側が被害者の両親の意見陳述を読み上げた。
「どんなに重い刑罰でも釣り合わない。極刑を望む」
そして悲痛な思いを述べる一方で、「本人を罰する前に、大人の責任にも目を向けるべきだ」と、小西被告の周辺環境についても言及した。
検察側は、「小西被告は主体的に犯行に関与し、共犯の内田被告と同程度の刑事責任がある」として、懲役25年を求刑。
一方、弁護側は「内田被告は2歳年上で有名な怖い人で逆らえなかった。小西被告は起訴のあと小学4年生の内容から勉強を始めた。反省し、自分ができること、しなければならないことを考えることができるようになった。再犯の可能性はない」として、情状酌量を求めた。
■涙の最終陳述…判決は3月7日
小西被告は最終陳述の場で涙ながらに語った。
「遺族の話を聞いて、まだ反省が足りないと感じました。私のしたことは私の責任で、誰のせいでもありません。どんな判決が下されても覚悟はできています。本当にすみませんでした」
裁判は5日結審し、判決は7日に言い渡される。裁判所が下す判断に、社会の関心が集まっている。