<ススキノ首切断事件>3月12日に父親の田村修被告に判決言い渡しへ“注目の判決”検察「関与がなければ計画は実現不可能」懲役10年を求刑…弁護側「無罪を主張」―北海道札幌市
札幌市・ススキノで男性が殺害され、親子3人が逮捕された事件で、父親の田村修被告に3月12日、判決が言い渡されます。検察が懲役10年を求刑した一方で、弁護側は「無罪を主張」していて、裁判所の判断が注目されています。
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この事件はススキノのホテルで2023年7月、男性(当時62)を殺害し、首を切断したとして、田村瑠奈被告が殺人などの罪で、両親が殺人などを手助けした罪に問われたものです。
2025年2月18日の父親・田村修被告の裁判では、検察側は「修被告の関与がなければ計画は実現不可能」などとして、懲役10年を求刑しました。
<以下、検察側の指摘内容>
■修被告は、犯行のほぼ全般に関与し不可欠でかつ重要な役割を担った
■犯行道具を瑠奈被告に提供しホテル付近まで運搬、送迎までしていた
■スマホを意図的に家に置いてきた、さらに浴室も提供した
■自ら積極的にビデオ撮影にもかかわった
■修被告がいなければ実現不可能だった、修被告の関与がなければ計画は実現不可能だった
■瑠奈の精神状態を尊重するあまり、他人の生命を軽視した独善的な犯行
■修被告は医師であり、高い道徳心、倫理観が求められる中、反対動機を軽々と乗り越えて反道徳的、反倫理的な犯行に加担した量刑酌量の余地はない
■裁判の中で繰り返し「知らなかった」という回答に終始し、反省の意向が見えない
<検察側が読み上げた被害男性の妻の意見陳述>
「親として自ら何もできないなら、人として警察に通報するべきではないか。もし警察が逮捕できなかったら、どうなっていたのだろうと思う」(被害男性の妻の意見陳述)
一方、弁護側は「修被告には動機がない。ホームセンターで誰でも買えるものを買ったことで『殺人・死体損壊の目的』と推認するのは無理」だとして、改めて無罪を主張しました。
修被告への判決は3月12日に言い渡されます。