<ススキノ首切断>「頭部を持ってきたことを認識して…容認した」母親に懲役1年6か月求刑…弁護側は無罪主張 田村浩子被告『今後は親としての責任を生涯をかけて果たしていく』―判決は5月7日 北海道札幌市
札幌の繁華街ススキノのホテルで男性が殺害され、親子3人が逮捕された事件。
【裁判のポイント】「ススキノ首切断の裁判」浩子被告に求刑1年6か月
娘の犯行を手助けした罪に問われている母親・田村浩子被告(62)に対し、検察側は懲役1年6か月を求刑しました。
「懲役1年6か月を求刑します」(検察側)
3月17日、9回目の公判を迎えた母親の田村浩子被告。
涙を浮かべ。
「このたびは娘がおこしましたこの重大な事件…」(田村浩子被告)
言葉に詰まったあと、被害男性と遺族に謝罪しました。
2023年7月、札幌市・ススキノのホテルで、頭部を切断された男性の遺体が見つかり、親子3人が逮捕された事件。
浩子被告は、殺人などの罪に問われている娘・瑠奈被告(31)が持ち去った頭部を自宅に隠すことを容認し、さらに、娘から頭部を損壊する様子をビデオで撮影したいと求められ、父親で医師の修被告(61)に依頼した、死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われています。
「頭部の存在に気付いたのは家に持ち込まれたあと」(浩子被告※初公判)
2024年6月から続く母親の裁判。
注目の争点は、娘の犯行をどの程度手助けしたのか。
「助けを求める気持ちで夫に依頼しましたが、犯罪を助ける気持ちは一切なかった」(浩子被告※初公判)
初公判では無罪を主張。
そして、迎えた3月17日の裁判。
「瑠奈被告による被害者への殺害計画を知っていた。頭部を持ってきたことを認識していた。そして以後、容認した」(検察側)
検察側は懲役1年6か月を求刑。
これに弁護側は。
「浩子被告が遺棄を容認できる立場ではなく、許可もしていないし、許可を求められたこともない」(弁護側)
改めて無罪を主張しました。
そして、浩子被告は自ら通報できなかったことを被害者に謝罪した上で。
「今後は親としての責任を夫と共に生涯をかけて果たしていきます」(浩子被告)
判決は5月7日に言い渡される予定です。