【ノースサファリ】「小屋内でトラのエサやり体験&HP告知中止を!」札幌市から“指導”_移動打診された富士宮市でも議会で物議「厳正に対応する」〈北海道〉
無許可建築など数々の法令違反に揺れる、北海道札幌市の動物園「ノースサファリサッポロ」。
トラのエサやり体験を中止するよう、札幌市から指導を受けていたことが新たにわかりました。
動物の受け入れ先をめぐっても、静岡県で物議を醸しています。
札幌市から「エサやり体験」への指導を受けていた事実が発覚
開発が制限される市街化調整区域に無許可で156棟の建物を建て、札幌市に撤去を求められている札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」。
様々な動物と触れ合える“日本一危険な動物園”として人気を集めていましたが、UHBの情報公開請求で、札幌市から触れ合い体験をめぐり指導を受けていたことがわかりました。
これは2023年に撮影した映像です。
来園客が飼育小屋に入り、トラへエサやり体験ができると話題になっていました。
しかし2018年10月、海外の動物愛護団体からの連絡をきっかけに、札幌市はトラのエサやり体験とホームページの告知が、客の安全を確保できず動物愛護管理法に違反する恐れがあるとして、やめるよう指導。
ノースサファリ側は「ホームページは客寄せで実際には行っていない」と回答していました。
その3か月後、札幌市が立ち入った際、エサやり体験が行われているのを確認。
再度、指導していました。
150種500匹あまりの動物たちの行き先は
2025年9月末までの閉園を発表し、2029年12月までに無許可建築物を撤去するとしている「ノースサファリサッポロ」。
150種500匹あまりの動物たちの行き先をめぐり、札幌から約1300キロ離れた静岡県富士宮市で話題になっています。
ノースサファリ運営会社が静岡県富士宮市テーマパークの経営権取得―富士宮市の見解は
「この事業者は札幌市の行政指導にも応じず、動物園の運営に必要な届け出もなかったという報道がある。このような事業者の富士宮市内進出により富士花鳥園の周辺住民から不安の声が上がっている」(富士宮市 岩村恵美市議)
運営するサクセス観光は2025年1月、富士宮市で休園しているテーマパーク「富士花鳥園」の経営権を取得し、支店を開設。
2月、富士宮市に一部の小型動物の移動と飼育を打診していたことが明らかになりました。
これに対し、須藤市長は…。
「困ったことであり、お引き受けするような代物ではないと認識している。現在も札幌で法律違反をやっていて、富士宮市でもそんなことされても困るので、厳正に対応してまいりたい」(富士宮市 須藤秀忠市長)
札幌市は、動物の移動の計画書を3月末までに提出するよう求めています。