札幌市の路線バスに"外国人運転手"導入へ◆人手不足で大幅減便が続くなか札幌市とバス会社などが協定を結び人材確保◆秋元市長「(外国人労働が)一般的になっていけば」ミャンマー人留学生を採用しサポートへ
路線バスの減便が相次ぐなか、札幌市とバス会社などが外国人運転手の受け入れ体制を整備する協定を結びました。
【この春ふたたび大幅な減便】4月から札幌エリアなどの路線バスはこう変わる!
早ければ3年後の誕生を目指します。運転手不足解消の切り札となるのでしょうか?
3月26日、札幌市と「じょうてつバス」などが路線バスの運転手に外国人を受け入れるための連携協定を結びました。
4月にミャンマー人留学生数人を受け入れ、2028年度からバス運転手としての業務開始を目指します。
「減便・路線廃止で、利用者に迷惑や負担をかけていることを申し訳なく感じている。外国人材をバス運転手として採用し、運転手確保につなげていきたい」(じょうてつ 高木 克典 社長)
バス会社は運転手不足に苦しんでいます。札幌エリアなどの平日の路線バスは、4月のダイヤ改正であわせて約500便が減便となります。
深刻化する運転手不足解消のために進められているのが、外国人運転手の受け入れです。
岡山県ではすでにインドネシア出身者が観光バスの運転手としてデビューすることが決まっています。
外国人労働者の在留資格『特定技能』に2024年、新たに「自動車運送業」の分野が追加されましたが、その試験に初めて合格したのです。
協定締結により、外国人バス運転手の受け入れ体制を整えていく札幌市の秋元克広市長は…
「すでに留学生もいるし、外国籍の働いている人もたくさんいる。一般的になっていけばいいと思う」(秋元 克広 札幌市長)
外国人労働者の受け入れについて詳しい専門家は、市民の理解が不可欠だといいます。
「受け入れ企業だけが生活支援をすればいいという話ではない。地域でも大事な人材として、生活者として受け入れる雰囲気の醸成が大事」(北海学園大学 宮入 隆 教授)
将来にわたる運転手の確保については。
「足りない部署に外国人を補填したということではなく、日本人も含め働きやすい環境になり人が来てくれるのか、各業界で考えていかなければいけない時代になっている」(宮入教授)
外国人労働者の採用が、運転手不足解消の糸口となるのでしょうか。