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【伝説の劇団】30年の沈黙を破り、三谷幸喜 東京サンシャインボーイズ『蒙古が襲来』北海道公演 満員の会場に豪華キャスト陣ー札幌座で活動する俳優・西田薫さんも参加「40分稽古したら15分休憩のサイクル」

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『蒙古が襲来』の1シーン 西田薫さん(右)と阿南健治さん(左)撮影 細野晋司

『蒙古が襲来』の1シーン 西田薫さん(右)と阿南健治さん(左)撮影 細野晋司

 演劇ファンなら一度は耳にしたことがある伝説の劇団が、30年の“充電期間”を経て、ついに復活を果たしました。


 4月3日から6日まで三谷幸喜主宰の東京サンシャインボーイズ『蒙古が襲来』北海道公演が札幌市の札幌市教育文化会館で行われました。

 その舞台に立つ俳優陣の中に、現在札幌座を中心に活動している西田薫さんがいます。北海道公演中の西田さんにお話しを伺いました。

伝説の劇団 東京サンシャインボーイズとは

 1983年に三谷幸喜氏が旗揚げした「東京サンシャインボーイズ」は、90年代にかけて一躍注目を集める劇団となりました。『12人の優しい日本人』『ラヂオの時間』など、笑いと人間味あふれる群像劇で“チケットの取れない劇団”と称されました。


 しかし、1994年の公演『罠』を最後に活動休止。劇団からは「30年の充電期間に入ることになりました」という一風変わったアナウンスがあり、ファンの間で語り草となってきました。

 あれから30年ー。ついにその“充電“が終わります。三谷氏が書き下ろす完全新作とともに、かつてのメンバーが再び集結しました。

現在は札幌を拠点に活動をしている西田薫さん

西田薫さん

西田薫さん

 復活メンバーの中に札幌在住で現在、札幌座を中心に活動する俳優・西田薫さんは東京サンシャインボーイズで『ラヂオの時間』『彦馬がゆく』など三谷作品の舞台に立っていました。


 現在は札幌を拠点に活動を続ける西田さんですが、今回の復活公演では、かつての仲間たちと共に『蒙古が襲来』の舞台に立つことを決めました。

――西田さんにとって「東京サンシャインボーイズ」とはどんな存在でしょうか

 「30年前は只々皆についていくのに必死だったのですが、今は信頼出来る仲間と幸せを感じながら芝居作りが出来る場所になりました。」

――30年ぶりの公演となりますが、どのくらいの準備期間をかけてきましたか

 「復活公演をするにあたっては、数年前から何度か話し合いがあり、昨年1月には決起集会、それからチラシ撮影や制作発表があり、今年の1月6日から稽古が始まりました。

 稽古初日に台本の半分が書き上がっていたので、皆から驚きと喜びの声が上がっていました。」

――ここまでの準備で大変だったことを教えてください。

 「稽古中は当時より皆疲れやすくなって集中力も持たないので、40分稽古したら15分休憩みたいな高齢者向けのサイクルで稽古が進み助かりました(笑)

 三谷さんを含め、笑いの多い稽古場で皆が幸せを感じながら稽古をしていたと思います。

 気心が知れている仲間との稽古はとても充実していて楽しかったのですが、台詞量が多いメンバーや出ずっぱりのメンバーは疲労が多く、現在も我慢我慢でお酒を控えていますね。」

――札幌での初日公演を終えて

 「各地お客様の反応が違うので、札幌はどんなふうに観てくださるだろうと少し緊張しましたが、カーテンコールの拍手が温かくほっとしました。」

――札幌のファンへメッセージをお願いします

 「当初、札幌での5公演は満席にならないのではと心配しておりましたが、早くに完売と聞いて驚きました。

 札幌にもこんなに観たいと思ってくださるお客様がいたのですね。有り難い限りです。今のところ、あれこれありながらも公演が順調に進んでいます。残り18ステージ沖縄まで走り抜けたいと思っています。」

                                                        

チケットは即完売に 千秋楽は5月沖縄

 東京サンシャインボーイズの完全新作が札幌で観られる。それだけで大きな話題となり、発売まもなく4日間5公演のチケットは全て完売しました。2月に東京PARCO劇場からスタートした全国公演はこの後大阪、愛知、福岡、そして5月の沖縄公演で千秋楽を迎えます。


東京サンシャインボーイズ「蒙古が襲来」
<作・演出> 三谷幸喜
<出演> 相島一之 阿南健治 伊藤俊人 
小原雅人 梶原善 甲本雅裕 小林隆 
近藤芳正 谷川清美 西田薫 西村まさ彦 
野仲イサオ 宮地雅子 吉田羊


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