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吹奏楽部の顧問が楽器を勝手に売却・さらに部費など着服・私費加えて36万円トランペット購入「全ては吹奏楽部の活動のためだった」―別の教師は採点済みのテスト答案データを誤ってアップロード 網走市の中学校

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記者会見で説明をする網走市教委(18日午後3時ごろ)

記者会見で説明をする網走市教委(18日午後3時ごろ)

 北海道網走市の教育委員会は4月18日、市内の中学校2校に勤務する2人の男性教師に不祥事があったと発表しました。1人は学校の備品を勝手に売却していたほか、もう1人は個人情報などを漏えいさせたということです。


 備品を無断で売っていたのは、市内の中学校に勤務し、吹奏楽部の顧問をしている30代の男性教師です。

 網走市教委によりますと、この教師は2024年2月26日、吹奏楽部のチューバやトロンボーン、アンプなど6点を道内の楽器店に勝手に持ち込み、合計8万円で売却。この8万円を楽器店に対する売掛金(ツケ)の一部に充てていました。

 さらに教師は2024年12月~2025年1月にかけて、このツケの支払いに充てるために預かっていた部費3万4050円と保護者からの預かり金3万2071円の合わせて6万6121円の着服も判明。

 2021年度には楽器の修繕目的として組まれていた学校の予算30万円に私費を加えて、吹奏楽部用に36万2000円のトランペット1台を購入する不正使用もわかりました。

 学校や市教委の調査に対し、男性教師は「トランペットの代金の一部を私費で立て替えていたため、預かっていた部費などをその代わりとして受け取った」と説明。「一連の行為はすべて吹奏楽部の活動のためで、私利私欲でやったことではない」と話しているということです。

 2025年3月20日、吹奏楽部の副顧問の別の教師が楽器が減っていることに気づき、校長に報告。学校が調査をしたところ、男性教師がフルートやクラリネットなど楽器20点を楽器店に売ろうとしていることがわかり、さらに調べを進めたところ、一連の行為が明らかになりました。

 またこのほか、別の中学校に勤める30代の男性教師は、学習管理アプリに、誤って採点済みのテストの答案データをアップロードしていたことが分かりました。


 この教師は3月5日、当時の1年生の学習のために、2年生の先輩が受けた英語テストの問題と模範解答を学習管理アプリにアップロードしようとしたところ、誤って、1年生の採点済みの国語テストの生徒の答案データ24人分をアップロードしました。

 授業を受けていた生徒が気付き、男性教師に報告。答案データには生徒の名前、学年、クラス、出席番号に加え、点数と解答内容が記載されていました。

 5人の生徒が1~5人までの答案データを閲覧。学校側は、答案を閲覧されたとみられる生徒の家庭に謝罪しました。

 市教委は、これらの2件を北海道教育委員会に報告。いずれも、学校とともに再発防止に取り組むとしています。


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