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北朝鮮ミサイル 11市町で情報伝達に不備 一方…「これは空襲だ」地下街ない釧路市民は? 北海道

2017年9月4日19:41
 安倍晋三 首相:「北朝鮮が核実験を強行した可能性があります」

 日本時間の9月3日午後0時30分ごろ,北朝鮮北東部で観測された人工的な揺れについて、北朝鮮は水素爆弾の実験に成功したと発表。

 これを受け北海道は、道内53カ所で常に空間放射線量を観測している、放射線監視装置、モニタリングポストの数値を確認しました。

 北海道原子力安全対策課 阿部正幸環境安全担当課長:「特別な変化は見られない。数値に変化があれば、原子力環境センターからシステムの警報があり直ちに覚知できる」

 また、国の指示を受け、大気中の塵などに含まれる、放射能濃度の測定も進められています。

 北朝鮮による核実験は、2年連続6回目。

 これを受け高橋はるみ北海道知事は、9月4日の定例会見で「遺憾の意」を表明しました。

 高橋はるみ 北海道知事:「わずか数日で繰り返された北朝鮮による暴挙に、大きな怒りを感じます」

 また、札幌市の秋元克広市長は、9月4日付けで、金正恩(キムジョンウン)委員長などに宛て、に抗議文を郵送しています。

 「世界の平和と安定を脅かす今回の核実験について、貴国に対し厳重に抗議する」

 北朝鮮は8月29日、弾道ミサイルを発射。

 北海道上空を通過し、太平洋上に落下しました。

 被害はなかったものの、道内各地で住民への情報伝達の不備が、明らかになりました。

 住民:「すぐに防災無線で、テレビよりも早く教えてもらいたい」「知らせは早く来たほうがいい、何も対応はできないが」

 函館市の戸井(とい)、恵山(えさん)、椴法華(とどほっけ)、南茅部(みなみかやべ)地区では防災無線で、住民に伝えられるミサイル発射情報が最大12分遅れました。

 函館市によりますと、4地区の防災無線は40年前に設置されたもので、職員が手動で操作し、アナウンスしなければなりません。

 Jアラートと連動させ、自動的に放送されるには億単位の予算が必要とされ、対応に苦慮しています。

 また、ミサイルが落下した海域は、時期によってはサンマ漁の漁場となります。

 どうやって情報を伝達するかも、大きな課題です。

 漁師:「あまり実感はない。沖にでてしまったら(携帯電話は)ならない。連絡手段は衛星電話だけ」

 海上では、テレビや通常の携帯電話の電波は届きません。

 また、漁船に設置されている衛星電話には、緊急速報メールは届きません。

 そのため、漁協からの無線など、情報を得る手段が限られているといいます。

 北海道危機対策課 土田大輔さん:「情報伝達に支障があった11の市町について、消防庁から、迅速に改善するように要請されている。北海道としても、必要な助言などを行っていきたい」

 ミサイルの発射から落下まではわずか数分程度。避難の限界も浮き彫りになっています。

 記者:「釧路の中心街には、地下街などがありません」

 釧路市の主な地下施設は、釧路駅地下道しかなく、どこへ避難すればいいのか、市民には不安が広がっています。

 釧路市民:「もしここに落ちたら、逃げ場はない。メールとかは地下に隠れろと言われるが、近くに家とかしかないので、あまり安全性はない」

 蝦名大也 釧路市長:「これはまさしく空襲ですから、隠れる所が、あるのかないのかという事よりも、そういう状況を踏まえていく。市民生活の安全安心を確保していくためにも、いろいろな方策を考えていく。」

 国は近くに地下施設や頑丈な建物がない場合、屋内では窓のない部屋に移動したり、屋外では物陰に身を隠すことなどを推奨していますが、避難のあり方も今後の課題となりそうです。

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