北海道にもまもなく春到来 雪解け進み“穴だらけ”の道路が出現…今年は“デコボコ路面”多発 そのワケは寒暖差が大きかった冬の天候
雪解けが進むと現れるのが、穴の開いたデコボコ路面。車の運転や歩行には十分な注意が必要ですが、その数が例年に比べて多いようです。何が起こっているのでしょうか?
冬の間、雪の下に隠れていた道路。雪解けが進むと、目立つのは無数の穴。毎年、春先に現れるデコボコ路面です。
穴にはまるとタイヤがパンクしたり、事故を起こしたりする危険性もあります。スピードが出ているときは特に危険です。
「穴は嫌。客に嫌な思いをさせる。ガタンガタンというから」(タクシーの運転手)
「穴のある場所は極力気をつけて、スピードを落として走る」(タクシーの運転手)
デコボコ路面の原因は、雪解けと寒暖差です。道路のひび割れに入った雪解け水は夜になると凍ります。すると、体積が膨張しひびが広がります。これを繰り返すことでアスファルトが弱くなり、穴が開いてしまうのです。
2024年は、このデコボコ路面の出現が早まっています。
例年は3月から4月にかけて行われる道路の補修工事。2024年は、すでに2月から始まっていました。そして、その数も。
「かなり多いと思う。雪もなくなったし、気温も暖かくなったり寒くなったりしたので」(工事関係者)
寒暖差が大きかった、この冬の北海道。札幌市では2月19日に2月としては最も高い13.9度を観測し、一気に雪解けが進みました。しかし、その後、平年を下回る気温が続き再び雪が積もりました。
3月11日は一転、3月下旬並みの気温に。
このように寒暖差が大きかったことから、道路の傷みも激しかったのではとみられます。気をつけなければならないのは、車だけではなく歩行者も。
交通量の多い道路の横断歩道には、穴が目立ちます。車の運転だけでなく歩行にも十分注意し、思わぬ事故を防ぎましょう。