初めて “大気中からヒ素” 国の指針値を『超える』 水蒸気噴出現場から「400メートル」 北海道
北海道蘭越町の山中で水蒸気が噴出している問題で、大気中から国の指針値を超えるヒ素が検出されました。
検出されたのは、噴出現場から南西400メートルの地点で、20日から21日にかけて測定され、27日に分析結果が出ました。
検出された濃度は、9.8ナノグラム/立法メートルで、環境省が健康リスクを低くするために設定した1年間の平均値である6ナノグラム/立法メートルという指針値を超えていました。
環境省によりますと、指針値は生涯に渡って大気中のヒ素によって健康影響が生じるのを防止するため設定されたもので、指針値を短期的に上回ったとしても直ちに人の健康に悪影響を及ぼさないと考えられるとしています。
大気中のヒ素濃度は、昆布地区、ひらふ地区、花園地域でも測定されましたが検出されませんでした。
水蒸気が噴出して以降、大気中からヒ素が検出されたのは初めてです。