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大通駅"なた男"に有罪判決 懲役1年・保護観察付きの執行猶予3年 裁判官「公的機関の支援も必要と考える」

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暴れる石川被告(4月 札幌市中央区 撮影:視聴者)

暴れる石川被告(4月 札幌市中央区 撮影:視聴者)

 2023年4月、札幌市の地下鉄大通駅構内で”なた”を振り回し、ベンチなどを壊した罪に問われている男の判決公判が開かれ、懲役1年・保護観察付きの執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。

 札幌市白石区の無職石川莉世被告は4月、大通駅構内で”なた”を振り回しベンチなどを壊したとして器物損壊と銃刀法違反の罪に問われています。

これまでの裁判で石川被告は起訴内容を認めていて、検察側は「地域社会に多大な不安感を生じさせた」として懲役1年を求刑。

 弁護側は「精神疾患があり更生の余地がある」として執行猶予付きの判決を求めていました。

 3日、札幌地方裁判所で開かれた判決公判で新宅孝昭 裁判官は「迷惑行為への怒りは理解できるが、それを遥かに上回る悪質な行為を選択していて本末転倒で厳しく非難する」と指摘。

 さらに「事件の際、駅員と意思疎通ができていたりと合理的な行動をしているので、弁護人が主張した精神疾患の影響については採用できない」とした一方、実刑を科すべきではないと述べ、「更生には両親の支援だけでなく、公的機関の支援も必要と考える」として、懲役1年・保護観察付きの執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

 判決を言い渡された石川被告は声を絞り出すように「わかりました」と答えました。