「1歳の娘が亡くなった」知人のメッセージは “ガザ地区” から… 軍事衝突の激しさ増す 支援してきた北海道の医師に聞いた「我々に何ができる?」
イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突は激しさを増しています。
ガザ地区北部にある病院では17日夜、爆発があり数百人が死亡したといわれています。
「私の子どもは天に召された。私の家族もケガをした」(勤医協・札幌病院 猫塚義夫 医師)
勤医協・札幌病院の猫塚義夫 医師です。
先週、パレスチナ・ガザ地区の知人から空爆で破壊されたという家の写真と、家の下敷きとなり亡くなった1歳の娘を抱く動画が送られてきました。
何度かのやりとりのあと、今は連絡がつかなくなっているといいます。
「電話がつながれば…つながらないですね」(猫塚医師)
17日、破壊された病院も視察したことがある猫塚医師。
2011年から毎年、パレスチナを訪れ医療機関を支援しています。
現地の人と長年交流してきました。
「我々と一緒なんですよ。そこが、ある日突然破壊されてしまう…」(猫塚医師)
猫塚医師は、19日午後、札幌市役所を訪れました。
ガザ地区のドキュメンタリー映画が札幌で27日に緊急上映されることになり、配給会社の会見に同席したのです。
映画の予告編には、冒頭笑顔の子どもたちなどがいる日常が映し出されていますが。
突然のイスラエルの攻撃により、被害にあう現実が描かれています。
配給会社の代表は…
「ガザにも普通の人たちが住んでいて、普通の暮らしがしたい。でも、そこにまた爆弾が落ちていることを伝えたい」(ユナイテッドピープル 関根健次 代表)
私たちに何ができるのか… 猫塚医師に聞きました。
「(支援には)お金が必要です。国連から緊急の募金要請が来た。そこに気持ちがつながってほしい」(猫塚医師)
中東は遠いかもしれません。
しかし、そこには私たちと同じく家族を愛する人たちがいて苦しんでいます。