週間番組表

MENU CLOSE
検索

都市間高速バスにも"運転手不足"の波…「高速ひろおサンタ号」11月から当面運休へ 町民から戸惑いの声も

友だち追加
11月から札幌との高速バスが運休となるジェイ・アール北海道バス「広尾駅」停留所(北海道広尾町)

11月から札幌との高速バスが運休となるジェイ・アール北海道バス「広尾駅」停留所(北海道広尾町)

 北海道札幌市と十勝の広尾町を結ぶ都市間高速バス「高速ひろおサンタ号」を運行するジェイ・アール北海道バスが、乗務員不足のため11月から当面の間、運休することになりました。

 10月19日同社が明らかにしました。

 「高速ひろおサンタ号」は札幌市と、日高の浦河町、十勝の広尾町を約4時間45分で結ぶ高速バスで、毎日往復1便が運行しています。予約制で、1日平均の利用客は10人ほどです。

 同社によりますと、日高と十勝地域の運行を担当する日勝線の営業所で、8月から11月までに4人の退職者(予定者含む)が出たため、札幌市内の各営業所から人員を補充して路線維持を図っていましたが、運行に必要な乗務員29人に対し約1割足りない24人となり、運休を決めました。

 同社は、乗務員不足が解消され次第、速やかに運行を再開するとしています。

 町民からは「平日は仕事の人、週末は家族連れも利用していて便利な路線。帯広を経由すると札幌まで5時間以上かかることになる。せめて週末だけでも動かしてほしい」という要望も聞かれました。

「乗務員不足」が運休の背景に…

「乗務員不足」が運休の背景に…

 乗務員が退職する理由としては、トラック運輸業界への転職が多く、時間外労働への規制が厳しくなる、いわゆる「2024年問題」に対応するため、運転手の待遇の改善を進める会社へ転職するケースが目立つと言うことです。

 北海道バス協会に加盟し、路線バスなどの乗り合いバスを運行する事業者の中で、同社は北海道中央バスに次ぐ車両台数を保有する規模(2022年9月現在)ですが、同社の札幌圏の乗務員も1割ほど足りない状態で、北海道内外で採用説明会を開くなど、新規採用に力を入れていきたいとしています。

 北海道内では、2024年度を見据えて地方路線の十勝バスや釧路バスなどでも路線の廃止や減便の動きが出ていて、バス路線の維持を取り巻く環境は、厳しさを増しています。


  • みんテレ
  • 北海道チャンネル