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「安心して通れる」「煙が漏れるから工夫を」…大通公園の“新たな喫煙所”に賛否 マナー&環境改善へ一歩?札幌市の実験始まる

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 札幌市民の憩いの場、大通公園に12月4日から新たな喫煙所が設置されました。分煙を進め、路上での喫煙やポイ捨てに対応する実証実験ですが、市民からは早速賛否の声があがっています。

 「張り紙がはがされます。この時点で喫煙所の使用開始となりました」(鎌田祐輔記者)

 午前9時から大通公園の西5丁目で新たな喫煙所の利用が始まりました。喫煙所の中を見ると…

天井のない喫煙所の中には灰皿が3つ設置

天井のない喫煙所の中には灰皿が3つ設置

 「灰皿が3か所、ちょっと狭い印象です」(鎌田祐輔記者)

 高さ2.4メートルのパネルで仕切られただけの新たな喫煙所。天井がない構造です。

西5丁目から西側は「喫煙制限区域」の区域外

西5丁目から西側は「喫煙制限区域」の区域外

 札幌市では、条例に基づき札幌駅からすすきの周辺エリアを「喫煙制限区域」としていますが、大通公園では西5丁目から西側は区域外。周辺に一般の人が吸える場所がないため、公園内で喫煙する人が多く見られ、市に苦情も相次いでいました。

市民調査では大通公園での喫煙に否定的な意見が多かった

市民調査では大通公園での喫煙に否定的な意見が多かった

 札幌市が2021年に市民480人に行った調査でも、大通公園での喫煙を「不快」・「やや不快」に感じると回答した割合は81.4%に達し、公園を「全面禁煙にすべき」が6割、喫煙スペースを設置する「分煙にすべき」が3割にのぼっていました。

 喫煙者の行動や非喫煙者の意見、吸い殻のポイ捨て状況などを調べようと始まった実証実験。天井がないため、周辺では…

 「風向きによっては15メートルほど離れても、においが流れてきます」(鎌田祐輔記者)

 ただ、利用者からは歓迎の声が聞かれました。

 「灰皿があるのはいい」(喫煙者)

 「喫煙者が多いと煙が流れるので、(喫煙所設置で)非喫煙者も安心して通ってもらえると思う」

 一方、たばこを吸わない人は…

 「(喫煙所は)無い方がいいが、無ければあちこちで吸うと思うのでいい」(非喫煙者)

 「歩きたばこは減るんじゃないか」(非喫煙者)

 「これだと煙が漏れる。もう少し工夫してほしい」(非喫煙者)

大通公園のマナー向上へつながるか…

大通公園のマナー向上へつながるか…

 日本禁煙学会北海道支部などは「受動喫煙の機会を増やす」などとして実験中止を求めていますが、札幌市は公園の環境改善につなげる調査のため、2025年3月末まで実験を行うとしています。

実証実験の内容

実証実験の内容

 


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