「誇らしい」兄も喜び語る…別海町出身の河崎秋子さん“ともぐい”直木賞受賞 北海道に祝福ムード広がる 町民栄誉賞も検討へ
北海道東部の別海町出身の作家・河崎秋子さんの「ともぐい」が直木賞を受賞しました。
地元・別海町を始め北海道が祝福ムードに包まれています。
「喜びの渦に巻き込まれて、地に足が着いていない状態です」(直木賞を受賞 河崎 秋子さん)
河崎さんの受賞が決まり、さっそく道内は祝福ムードに包まれました。
「いつかは取ると思っていたが、こんなに早いとは」(河崎さんの同級生の別海町民)
「複数の方が手に取って購入されている。(北海道に)ゆかりのある先生が受賞したのは喜ばしい」(コーチャンフォーミュンヘン大橋店 板本 祐治さん)
一夜明け、別海町役場の電光掲示板には、朝から河崎さんの受賞をお祝いするメッセージの表示が始まりました。
町では、町民栄誉賞も視野に、感謝を伝えたいとして検討しています。
「町民からもいっぱい連絡がきた。私が賞をとったような喜び方だった。あきちゃん、おめでとうございます」(曽根 興三 別海町長)
「名前が出た瞬間びっくりしたが、誇らしかった。お互い忙しくなるけど頑張ろうねと会話した」(河崎秋子さんの兄 淳さん)
受賞した「ともぐい」は、明治期の北海道を舞台にヒグマと人間の闘いを臨場感あふれる描写で表現した物語です。
「その幹に、黒い塊が張り付いていた。うねうねと動き、全身を幹にこすりつけると、それは本来の四足歩行の姿勢に戻った。間違いない、熊だった」(「ともぐい」より)
「この若き王者であろう赤毛の熊と対峙し、今までのどんな危機よりも濃厚に死の匂いが感じられた」(「ともぐい」より)