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【判明】円山動物園のライオン「クレイくん」オスではなくメスだった…メスとの同居 "避妊措置"めぐり一時紛糾も

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クレイ (提供:札幌市円山動物園)

クレイ (提供:札幌市円山動物園)

 2023年1年半ぶりに札幌市円山動物園にやってきたライオンの「クレイ」が、オスではなくメスだったことがわかりました。

 クレイは2022年5月に愛媛県立とべ動物園で生まれ、生後20日オスと判定され、2023年10月にオスとして円山動物園にやってきました。

クレイ (提供:札幌市円山動物園)

クレイ (提供:札幌市円山動物園)

 その後、円山動物園の飼育員や獣医師による観察でも、オスの特徴である頭部にたてがみの様な被毛などが見られていましたが、観察を続ける中でたてがみの成長が見られないことや排尿の様子などからメスではないかと疑われ、2023年12月北海道大学獣医学部に血液による遺伝子検査を依頼。検査の結果、2024年1月にクレイはメスと判定されました。

当初はオスとみられていたクレイ

当初はオスとみられていたクレイ

 円山動物園では、動物福祉の観点からできるだけ野生の群れに近い形でオスとメスをそろえることや、オスとメスで容姿の異なるライオンの違いを来園者に学んでもらおうという方針で飼育、展示していました。

こちらはメスのイト

こちらはメスのイト

 また動物福祉の観点から避妊措置を施したうえでの同居を選択した円山動物園の判断をめぐり、「避妊するのはかわいそう」「オスとメスがいるなら繁殖させるべき」といった、疑問や反対意見が寄せられたこともありました。

 クレイは今後、生まれたとべ動物園に戻るということで、動物の移送に負担が少ない暖かい時期を予定しているということです。