北海道伊達市初の結婚式場「ホテルローヤル」運営する「ローヤル」が破産手続き開始決定 負債総額は6億5600万円 少子化、ジミ婚、コロナで業績悪化
北海道伊達市のホテル業「ローヤル」が6月3日、札幌地裁室蘭支部から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、負債総額は6億5600万円です。
「ローヤル」は1972年7月に設立。伊達市内で初めての結婚式場「ホテルローヤル」をオープンさせ、宴会場や宿泊施設が少ない地域なことから、個人に加えて企業や団体の会合などに多く利用されました。
ピーク時の1999年6月期には4億8535万円の売上高を計上していましたが、その後は少子化により結婚式が減少し、派手な演出を行わない「ジミ婚」が一般化。宿泊や宴席も伸び悩み苦戦を強いられていました。
コロナ禍の2020年以降は、売上高が約1億円まで落ち込み赤字に。コロナが収束した2023年6月期は売上高が1億4700万円にとどまり、依然として3700万円の赤字に終わりました。
資金繰りが苦しく業績の回復が見通せないことから破産手続きに移行しました。