止まらない“豚肉の価格高騰” 1キロ当たりの平均価格が”初の700円超え” 買い物客は「食べる日を減らした…」原因は「 猛暑・豚熱・円安」 高値に終わりは見えるのか?
買いやすい値段に抑えるために少ない量のパックを用意することにしました。
仕入れ先に協力してもらい、週末には国産豚肉の特売を行っています。
「安い日には客に還元できるように薄利で(豚肉を)販売する」(二瓶さん)
豚肉の価格は1キロ500円前後で推移してきましたが、2022年7月に600円を突破。2024年7月、初めて700円を超えました。
価格高騰の原因と対応策
原因の一つは2023年の猛暑。
豚は暑さに弱いため生育が遅れ、出荷できる頭数が減りました。
次に栃木や岩手などで2024年、豚熱が発生したこと。
そして円安により輸入豚肉の価格が高騰したことなどです。
セイコーマートは7月、かつ丼やカツカレーなどを値上げしました。
ハム・ソーセージなどを販売する食肉加工メーカーは4月に続き、9月以降の値上げも発表しています。
食肉加工・販売の「トンデンファーム」は江別市の直売所で月1回、通常より2割ほど安い特売の日を設けていて、毎回大型バスでツアー客も訪れています。
「きょうはこれくらい買いました。豚肉ばかり買いました」(買い物客の女性)
「これからキャンプに行くので、キャンプ用の肉を仕入れに来た」(買い物客の男性)
この会社でも価格を同じにするために内容量を減らさざるを得ませんでした。
「内容量を申し訳ないが減らして、味をしっかり保ってやっている。今、高騰しているが、値段が安くなることはないと思う。それに合わせて、企業としてどういった対策、準備をしていくかが大事」(トンデンファーム 宮崎敏弘社長)